歌手で女優のジェーン・バーキンさん=1999年9月撮影
【パリ=梁田真樹子】AFP通信によると、国際的に活躍した女優、歌手で、高級ブランド・エルメスの人気バッグ「バーキン」の由来にもなったジェーン・バーキンさんが16日、パリの自宅で死去した。76歳だった。
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英ロンドン出身。モデルとして活動していた1965年、映画に初出演し、66年の「欲望」でも注目を集めた。フランスに移住後、作曲家で歌手のセルジュ・ゲンズブールさんと知り合い、公私ともにパートナーになった。娘のシャルロットさんも、女優として活動している。
69年のデュエット曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の官能的な内容が話題を呼ぶなど、フレンチ・ポップスの流行に貢献した。「恋多き女性」として知られ、監督のジャック・ドワイヨンさんと出会い、80年代には再び映画女優として脚光を浴びた。91年の「美しき諍(いさか)い女(め)」では老画家の妻を演じ、印象を残した。
99年には、シングル曲「無造作紳士」がテレビの連続ドラマの主題歌に使用され、日本限定発売のベスト盤がヒットした。2011年の東日本大震災の直後に、被災者支援のために来日、募金活動やコンサートも行った。18年、旭日小綬章を受章した。
エルメスの「バーキン」は、彼女のためにオーダーメイドで作られた。