クマ撃退スプレーは「最後の生命線」 実際に噴射してわかったこと

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カプサイシンを含むクマ撃退スプレー。屋内測定の噴射距離の目安は約12メートル。実験には期限が切れ、処分予定のものを使用した=2023年7月14日午後3時30分、さっぽろばんけいスキー場

【動画】噴射実験の様子(周囲に人家がない山中で許可を得て撮影しています)

 使用したのは、2018年6月に使用期限が切れた米国製の「カウンターアソールト・ストロンガー」。レバーを押すと、中からガス状の唐辛子エキス(カプサイシン)が噴射される。これをクマの顔にかけて、強力な刺激と痛みを負わせ、追い払うのだ。威力が落ちていることは想像できるが未使用のものだ。

 周囲に人家のないスキー場敷地内の山中でセーフティークリップを外して構え、発射レバーを押し込む。薬液の霧が前に噴射された。7秒ほどはすごい勢いだったが、その後、急激に勢いは落ち、9秒ほどで終わった。噴射距離は肉眼で確認できたのが7メートルほどだった。

 実際に噴射してみて良く分かったことがある。

 ヒグマをかなり引きつけないと薬液はヒグマの顔に命中しない。知床財団の職員がスプレーの使い方について「5メートルくらいまで近づかないと、なかなか当てるが難しい」と説明していたのが納得できた。使用方法をシミュレーションしておく重要性も実感した。(神村正史)

朝日新聞社

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