ロシアのメドベージェフ前大統領が改めて「核使用」の可能性に言及した
(CNN) ロシアの国家安全保障会議副議長で前大統領のドミトリー・メドベージェフ氏は7月30日、ウクライナの反攻が成功すれば、ロシアは核兵器の使用を余儀なくされる可能性があると述べた。今回の発言は、ロシアがウクライナに対する侵攻を行うなか、プーチン大統領の側近であるメドベージェフ氏による核の威嚇の最新の事例となった。
メドベージェフ氏はSNS「テレグラム」への投稿で、北大西洋条約機構(NATO)と一体となったウクライナによる攻撃が成功してロシアの領土の一部が奪われることを想像してほしいと述べ、その場合には大統領令の規定にのっとって核兵器を使用せざる得なくなると主張した。
メドベージェフ氏は「それ以外に解決策はない。我々の敵は、世界が核の炎に包まれることを許さないよう、我々の戦闘員に祈るべきだ」と述べた。
メドベージェフ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻のさなか、好戦的な発言を繰り返し、核戦争の不安を何度となくあおっている。
メドベージェフ氏は昨年4月、スウェーデンとフィンランドがNATOに加盟した場合には、核配備を拡大すると警告した。
メドベージェフ氏は昨年9月、ウクライナからロシアに編入された領土を防衛するために戦略核兵器が使われる可能性があると発言したこともあった。