ロシア国防省は、露軍が9日未明、首都モスクワ近郊でウクライナの無人機2機を撃墜したと発表した。モスクワが標的とみられる無人機攻撃は6日以来。モスクワや近郊への無人機の飛来は常態化しつつある。
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ウクライナ軍の大規模反転攻勢は厳しい戦いを強いられており、ウクライナが露国民の動揺を誘うため攻撃を強化している可能性がある。
8日、ウクライナ東部ポクロウシクで、ロシアのミサイル攻撃を受けた現場で活動する救助隊員ら=AP
モスクワ近郊では9日、軍需企業で大規模な爆発が発生し、地元当局によると、30人以上が負傷した。無人機攻撃が原因との見方もある。RBCウクライナ通信などによるとロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミアでも9日、爆発があった。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日に公表された外国メディアとのインタビューで、反攻の進展に関し、兵器不足などを挙げて「全てが難しい」と述べ、想定より遅れていることを率直に認めた。