定員割れ3年以上 大阪府立3工科高、統廃合へ 27年にも閉校

大阪府教育庁、再編整備の方針をまとめる

大阪府教育庁は、28日の教育委員会議で、府立高校の再編整備に関する方針をまとめました。定員割れが4年連続している西野田工科(大阪市福島区)は、今宮工科(大阪市西成区)に機能を統合されることになります。また、布施工科(東大阪市)は6年連続、城東工科(同市)は3年連続で定員割れしているため、これらの学校を統合して新たな工業系高校を設立することになります。西野田工科、布施工科、城東工科の3校は2025年度から募集を停止し、2027年3月に閉校する予定です。

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さらに、生野工(大阪市生野区)、泉尾工(同市大正区)、東淀工(同市淀川区)については、新たに工業系高校が設立される予定で、開校は2028年度です。特に生野工は小規模化が進んでいるため、2025年度から募集を停止します。他の2校は2028年度から募集を停止します。府教委は少子化による志願者数の減少に対応し、就学機会を確保するために再編整備を行うこととしました。

また、工業系高校全体でVRやドローンなどの先端技術を導入する教育内容の充実も検討されています。これについては、府議会での議論を経て、11月の教育委員会議で正式に決定される予定です。

定員割れ解消のための再編整備計画

府立学校条例では、3年連続で定員割れし、改善見込みのない学校は統廃合などの再編整備の対象となります。府教委によれば、定員割れが3年以上続いている学校は19校あり、そのうち工業系高校は5校あります。府教委は再編整備計画において、今後5年間で約9校の募集停止を決定しています。

引用元リンク:日本ニュース24時間