ゼレンスキー大統領、軍事動員を回避する人々への処罰を約束

偽装書類で海外逃亡した者に重い刑罰、ゼレンスキー大統領が宣言

ゼレンスキー大統領は、動員回避の温床となっていた軍事医療委員会に対して厳しい措置を取るよう指示しました。さらに、軍事医療委員会が決定改ざんに関与した者や、偽装書類で海外に出国した者には処罰が科されるとも発表しました。

不正動員には重い刑罰が課される可能性も

ゼレンスキー大統領は、不正動員の温床であった軍事医療委員会の刷新を発表しました。これには、全地域の軍事医療委員会のトップの解任も含まれています。また、ゼレンスキー大統領は、軍事医療委員会の不正問題についても注目し、「2週間以内に何らかの決定を下す」と述べました。さらに、軍事医療委員会が行った決定の改ざんに関与した者や、偽装書類で海外に出国した者には処罰が科されるとも述べました。

不正動員への対策強化に向けた取り組み

ゼレンスキー大統領は、「2月24日以降に動員対象登録からの抹消件数が10倍に増加した地域もある」と述べました。関係者は、「軍事医療委員会が動員免除や延期を宣告した人数は数万人にも及び、その大半が不正に動員を回避しようとした国民だ」と証言しています。政府はこの不正を防ぐために、軍事医療委員会の文書をデジタル管理に変更することを検討しています。また、戦時中の不正行為に対して反逆罪と同等の刑罰を科す法案も提出されました。不正動員に関与した軍事医療委員会や軍事委員会の関係者、これを依頼した国民や偽装書類で海外に出国した国民には、重い刑罰が科される可能性があります。

最終解決後に動員数増加について話し合い

ゼレンスキー大統領は、クリミア・プラットフォーム後の記者会見で、「参謀本部は『もっと動員数を増やしてほしい』と言ってきたが、軍事委員会や軍事医療委員会の問題が非常に重要で、軍と動員数の引き上げについて話し合うのは問題の解決後だ」と述べました。ゼレンスキー大統領は、不正を防ぐための措置を講じた後でないと「国民の理解が得られない」と考えているようです。

出典:ザカルパッチャ州の軍事医療委員長が拘束される

※画像はイメージです。

追記:ウクライナでは、総動員法が発効していますが、登録された動員対象者が全員招集されるわけではありません。軍の状況や必要とされる能力に合わせて、2ヶ月ごとに動員対象者の選別と招集が行われています。現時点では、軍事委員会の不正問題により、動員作業が極端に滞るという事態には陥っていないようです。

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