ウクライナ軍が南部で前進、クリミアまでロシア軍を押し戻す可能性も

ウクライナ軍の前進が南部で進行中

ウクライナの外相、ドミトロ・クレバ氏は最近、ウクライナ軍が南部の前線で領土を奪還し、ロシア軍をクリミア半島まで押し戻す可能性があると述べました。

ザポリッジャ州ロボティネ村の解放後、この見通しは明確になっています。

一方、ロシア軍はまだロボティネ村を押さえていると主張しています。

ウクライナ軍は、不法に併合されたクリミア半島とロシア本土をつなぐ陸の回廊を断つことを目指しています。

この計画が成功すれば、ウクライナ南部でロシア軍が占領している地域を分断し、ロシア軍の補給線を複雑化させることができると言われています。

どちらの主張も独立した検証がまだ行われていません。

ウクライナの反攻勢力が続いている

クレバ外相は最近、パリでフランス大使との会談中に次のように述べました。「ロボティネを確保した今、私たちはトクマクへの道を開き、最終的にはメリトポリやクリミアとの行政的な境界線を目指します」と。

トクマクとメリトポリは、ロシアにとって軍事的にも補給的にも重要な中継地です。

クレバ氏は、今年6月から始まったウクライナの反攻勢が続いていることを強調しましたが、「非常に困難な」作戦であることも認めました。

彼はまた、31人の戦闘員で構成される特定の部隊が、文字通り腹ばいで何キロもの地雷原を回り、ついにはロボティネの奪還を可能にしたと説明しました。

ウクライナ軍は、30日の戦況報告でも「ロボティネの南部および南東方面で成功を収めた」と発表しています。

しかし、ロシア軍は「ロボティネ地域でウクライナ軍の攻撃を9回撃退した」と主張し、南東のヴェルボヴェ村でも反撃したと報告しました。

ロシア政府は南部に3つの防衛線を張り、ウクライナの反攻勢が完全に失敗し、多くの兵士が死亡したが、ほとんど進展がないと繰り返し説明しています。

アメリカの戦争研究所は、「ウクライナ軍はロボティネを確保し、8月29日にはロボティネの東側にも前進している」と分析しています。

ウクライナ軍は、ロボティネ近くの最初のロシア軍防衛線を突破し、ロシアに占領されているアゾフ海沿岸の町を攻撃の範囲に取り込むために、さらに南へ進むつもりだと主張しています。

しかし、ロシアはここに1キロにわたって塹壕やトンネル、掘削された砲撃地点を構築し、「竜の歯」と呼ばれる対戦車障壁を設置していると考えられています。ロシア側は、これがウクライナの更なる前進を阻止する助けとなることを期待しています。

堅調なウクライナの対応

ウクライナ政府は、西側の同盟国から現代的な兵器を調達し、強襲旅団を準備した後、反攻勢を開始しました。

しかし、その進展は遅く、ウクライナとアメリカの指導者の間で戦術について意見の相違があるという報道もあります。

ウクライナはまた、ロシアの空の優位性に対抗するため、西側の兵器、特に戦車や地雷除去装置、アメリカ製の「F16」などがより必要だと述べています。

30日には、ウクライナ北東部でも戦闘が続き、ロシア軍がハルキウ州の戦略的な都市クピャンスクへの前進を試みています。

(英語記事「Front-line gains could open way to Crimea – Ukraine」より)

(source: 日本ニュース24時間)