米国ネバダ州の砂漠で開催されたアートフェスティバル「バーニングマン」が突然の大雨に見舞われ、会場全体が泥沼と化しました。7万人以上の参加者が孤立し、そのうち1人が亡くなったと報じられています。
バーニングマンは1986年から毎年ネバダ州の砂漠で開催される音楽や美術をテーマとした9日間のアート行事です。このフェスティバルには、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)やテスラのイーロン・マスクCEOなどの億万長者はもちろん、多くの有名人やインフルエンサーも集まります。今年のイベントは先月27日に開幕し、予定では今月4日に終了する予定でした。
フェスティバル会場の場所は通常、乾燥し砂埃の舞う砂漠地帯です。しかし、突然の暴風雨により会場は一変し、泥沼と化しました。米国内務省傘下の土地管理局(BLM)は、この大雨を受けてイベント会場への出入りを4日まで遮断することを発表しました。また、ネバダ州運輸省も洪水のため周辺の道路を閉鎖しました。現在、約7万人の参加者が孤立しているとされていますが、正確な数は分かっていません。
フェスティバルは自給自足を原則としているため、主催側は食料や飲料水、宿舎などの提供は行っていません。大雨が発生した際には主催側は参加者に食料や水、燃料を保存して安全な場所に移動するよう勧告しました。しかし、現在の状況では参加者はトイレさえも使えない状況に不満を抱えています。
一部の参加者は歩いて会場を後にしていますが、たった3キロの移動に2時間もかかるほど、地面はまるでセメントブロックのように固まってしまっていると報告されています。
一方、米国の国立気象庁によると、ブラックロック・シティーには1~2日の間で0.8インチ(20.32ミリ)の降水量がありました。この地域の年間降水量はたったの6.75インチ(171.45ミリ)ですが、今回の降雨量はその3カ月分に相当します。実際、ブラックロック・シティー北東部では洪水警報が発令されていました。これに関連して、CNN放送は「砂漠でも非常に少ない雨が洪水につながることがある」と説明しています。
フェスティバルが本来の楽しいイベントから悲劇的な状況になってしまったことは残念です。参加者たちは食料や水の不足、離れられない状況に苦しんでいます。安全な場所に避難できるよう、主催側と関係機関の努力が求められています。
ソースリンク:日本ニュース24時間