問題点が浮き彫りになっている韓国のカフェ
最近、韓国の一部のコーヒーフランチャイズチェーン店で、個人利用時間を制限したり、長時間ノートパソコンの使用を控えてほしいという勧告が相次いでいます。
カーゴン族(カフェで長時間勉強する人々)の増加と在宅勤務の普及により、カフェで長時間滞在するお客さんが増え、このような問題が目立っています。フランチャイズ本社は「加盟店の方針によるもの」と説明していますが、ブランドイメージが損なわれる可能性に対しては懸念があります。
イディヤコーヒーのある加盟店の対応が注目される
イディヤコーヒーというカフェチェーンのある加盟店では最近、店内に「3時間以上滞在する場合は追加注文が必要です」という案内を掲示し、議論を呼びました。このニュースが地域のコミュニティに広まり、批判的な意見がSNSで広がるほどの反響を呼びました。
店主はその理由について、「1人のお客さんが4人掛けの席に座り、6時間以上も席を占有したから」と述べています。昼食時間帯の混雑時にもかかわらず、席を長時間占有することで営業が妨げられたと説明しています。イディヤコーヒー関係者は「店主の立場は理解できるが、ブランドの評判を気にする必要があります。問題が大きくなり、結局、店内の案内を取り払うことになりました」と話しています。
カフェでの不快な経験をしたお客さんもいる
最近、30代の会社員がソウルのコーヒーフランチャイズ店で不快な経験をしました。店の従業員から「店内に3時間滞在したので、出ていってください」という「退去」要請を受けたのです。当時、店内は空席がたくさんありました。会社員は困惑して「なぜ出なければいけないのか」と尋ねたところ、「領収書に最大3時間の利用が書かれているはずですが、見ていなかったのですか?」という回答が返ってきました。会社員は注文時に「領収書は不要です」と言ったので、確認する余裕もなく店を出ることになりましたが、何となくすっきりしませんでした。
この店舗は、直営店ではなく加盟店であることが確認されました。フランチャイズ本社の関係者は、「加盟本部レベルでお客さんの滞在時間を制限したり、不便を感じさせる制度を運営したりしていません。今後、お客さんが不快な経験をしたり誤解を招かないように、店舗の管理を徹底します」と述べています。
問題はフランチャイズの特性にあり
このような問題は、フランチャイズ中心のコーヒーチェーンでよく起こっています。これらの店舗は本社のブランドを掲げて営業していますが、実際の運営は個人事業主に委ねられています。そのため、本社は加盟契約を結んでいますが、店舗の運営に関する具体的な指針を定めることは事実上できません。先述のように、3時間以上の利用を禁止したり、カーゴン族が利用できないように電源を遮断したりするような運営方法を取っても、本社が制裁する根拠はありません。
スターバックスの取り組み
スターバックスは、すべての店舗を直営店として運営しています。このため、客の滞在時間を問わず、パートナー(スタッフ)が客に店舗滞在時間を公示する行為を禁止しています。
※本記事の情報は、KOREA WAVE/AFPBB Newsから引用しました。