韓国のYouTuberが現地で処理水問題に直面、「知識と情報を求めようとしない」態度に失望

福島第一原発処理水の海洋放出について

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韓国のYouTuber「韓国男子TV」が、8月27日に福島第一原発の処理水の海洋放出について、韓国人に対して行われたインタビューの動画を公開しました。このインタビューは8月24日、処理水の放出が始まった日に行われたものです。

この動画では、17歳の男子高校生が処理水の放出について、「日本や韓国にも悪影響があるはずなのに、なぜ日本政府はこの決定を信じるのかが理解できない」と語っています。彼は、日本と韓国の距離が近いことを挙げながら、「私たちも被害を受ける可能性があるのではないか」と心配を表明しました。しかし、彼は福島が日本海側にあるのか、太平洋側にあるのか等、位置関係についてはまったく知識がなかったようです。また、中国の原発が福島第一よりも高いトリチウム濃度の排水を出していることについても「この情報は初めて聞きました」とコメントしています。さらに、韓国の原発についても同様に知識がなかったようです。

同じく8月26日に公開されたもう一つの動画では、処理水の放出が始まった当日に反対デモに参加したという主婦のインタビューが行われています。この主婦は、韓国の尹錫悦大統領に対して「放出に無責任な賛成なんてガッカリです」と韓国政府のスタンスを批判しました。また、国際原子力機関(IAEA)の判断については、彼女は理由を示さずに「数字は信じません」と述べました。

韓国ではこれが大きな騒動となっていますが、日本人が比較的冷静に受け止めていることについて彼は「安全に対する鈍感さ?」と疑問を投げかけました。中国や韓国の原発から福島第一の処理水を上回るトリチウム濃度の排水が出ていることについて「私は知りませんでしたし、日本の行動は無条件に危険だと思っていました」と彼は話しています。

「韓国男子TV」は、「韓国人はこの処理水に対して、果たして十分な知識を持っているのだろうか?」と疑問を投げかけています。「適切な知識や信頼できる情報が提供されていないため、私たちが不安を感じるのは当然です。しかし、最も問題なのは、それにも関わらず、私たちがちゃんとした知識や情報を教えようとしても、韓国人はそれを知ろうとしないことです」と彼は指摘しました。また、彼は韓国のマスコミも適切な情報を提供していないことに不満を示しています。

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