日曜劇場「VIVANT」の第8話が放送されました。堺雅人さんが主演を務めるこの作品は、夏に話題を集めています。そして、その第8話では、ノコル（二宮和也さん）の心情が描かれ、驚きが隠されていました。
ノコルと「純白のデール」
ノコルは、謎のテロ組織「テント」のメンバーであり、幼い頃にバルカ共和国で生き別れ、現在はテントのリーダーである父親と再会するためにテントへの潜入作戦を行っています。第8話では、ノコルの心情が描かれる中で、意味深なセリフがありました。
ノコルに対して、父親から「兄と一緒に働かせなさい。兄弟で力を合わせていこう」と指示があります。ノコルはこの指示に嫉妬し、次のような言葉を口にします。「お父さんはどんなに知能があろうと、仲間を裏切り、殺し、ここに来たこの男を息子と認めていなかったはず。なのになぜ、急に態度を変えたんだ。俺と同じ純白のデールまで着させて。何があったっていうんだ」と。
この「純白のデール」とは、モンゴルの民族衣装であり、モンゴル帝国を建国したチンギス・カンが好んだ色です。モンゴルでは「純白」は、「純粋」や「幸福」、「偉大さ」「崇高さ」といった意味を持つ高貴な色とされています。また、ノコルという名前も、実はモンゴル語で「僚友」を意味する言葉です。この言葉は、モンゴル帝国の建国期には「領主に忠誠を誓う家臣」といったニュアンスで使われました。
ノコルにとって、「主人に忠誠を誓う」という意味の名前が、父から授けられた高貴な色「純白」と結び付いています。しかし、ノコルは突然現れた血のつながりのある兄によって、この特別なデールを奪われてしまいます。たった1人の息子として40年、父との絆を築いてきたノコルにとって、この悲しみは計り知れません。
視聴者からの反応
このエピソードについて、視聴者からはさまざまな感想が寄せられています。「ノコルのセリフの中で一番刺さったのは『俺と同じ純白のデールまで着させて』です。一気に特別感が崩れてしまったノコルが切なくて」という声や、「ノコルのセリフから本物の息子に対する嫉妬心を感じてしまう。ノコルは本当にただのノコルなのか、公安や別班の説もあるけれど、どうなのだろう」といった声があります。
このように、ノコルのセリフには深い意味が込められています。モンゴルの歴史や文化に触れながら、ノコルの心情を描いたこのエピソードは、視聴者の心に強く訴えています。
「VIVANT」は、日曜劇場で放送されている作品であり、話題となっています。ぜひ、この感動的なエピソードをお見逃しなく！
ソースリンク: 日本ニュース24時間
