韓国のある国際空港、駐車料金を受け取らないという驚きの事実【コラム】

珍しい空港の駐車料金無料

韓国のある国際空港
(写真:朝鮮日報日本語版)

私の知人から聞いた話ですが、世界には珍しい空港があるようです。その名も務安空港です。この空港では、東南アジアへの旅行の際に車を駐車しておいても駐車料金は無料だったそうです。というのも、この空港は利用客が非常に少ないため、駐車場はガラガラだったとのことです。普通、国際空港では一年中混雑していて駐車料金がかかるのが当たり前ですが、この事実は海外では想像もできないことですよね。

利用客の少なさと比較

韓国空港公社によると、今年7月の務安空港の利用客数はたったの1万5829人でした。これは、金浦空港のわずか0.8%、光州空港のわずか10分の1にも満たず、麗水空港のわずか3分の1にも満たない数字です。ネイバーのアプリで調べると、務安空港から光州空港までは車でわずか35分ほどの距離だそうです。私が通勤する際に地下鉄に乗る時間よりも短いですね。

空港建設費の衝撃的な額

務安空港は、毎年巨額の赤字が積み上がっているそうですが、その建設費だけで3056億ウォン(約336億円)ものお金が投入されました。この額は、貧しい学生たちに1人300万ウォン(約33万円)の奨学金を支給することができる金額と同等です。国の立場からすると、奨学金を支給する方がより意義があるのではないでしょうか。

韓国の空港問題

務安空港は特別なケースですが、韓国全体を見ると、狭い国土に空港があふれかえっていることがわかります。現在、全国には15カ所の空港があり、さらに建設計画が進められている空港が完成すれば24カ所にもなります。島の空港を除けば、どの空港も車で1時間以内で移動できるという驚くべき「空港ネットワーク」になるかもしれません。これではまさにギネスブックに載るべき記録ですね。

経済成長の後退と無駄な投資

先日、ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授が述べたところによると、「経済成長が頂点を過ぎた国は、無用な投資を減らす必要がある」との警告がありました。経済を刺激する効果がないだけでなく、国の基盤を食いつぶすだけになるからです。ロゴフ教授は、「かつて日本は『無駄な橋』で有名になったが、今は中国が『無駄な高速鉄道』で有名だ」と指摘しています。そして、韓国はその次に「無駄な空港」で有名になるかもしれないとも言っています。

ソン・ジンソク記者

ソースリンク: 日本ニュース24時間