ネパールのマナスル峰で起きたアクシデントに見舞われたアルピニスト、野口健氏(50)が自身の体験を公開しました。事故後の写真や現在の状況について語りました。
挑戦が続くマナスル峰
野口氏はこれまで3度、高さ8163メートルのマナスル峰に挑戦してきましたが、いずれも登頂を果たすことはできませんでした。そして今年、4度目の挑戦に向けて再び旅立ったのです。
呼吸困難と救急搬送
しかし、21日に野口氏のSNSが事務所によって更新され、呼吸困難に見舞われたことが報告されました。彼はキャンプ2からベースキャンプに戻る途中で、血中酸素濃度が53%にまで低下してしまったのです。幸いにも、登山隊の医師による診察後、ヘリコプターでカトマンズの病院に搬送されました。
幸運な救出
野口氏は自身のSNSで、救急搬送された際の様子を写真と共に公開しました。写真は彼が酸素マスクを装着した状態でベッドに横たわっている姿です。彼は担当医から「天候が良かったためヘリコプターが飛べた。あなたは幸運だった」と言われ、天候に恵まれたことに感謝しています。彼はさらに、「もし症状がキャンプ3で現れていたら、おそらく自力で下山することはできなかったでしょう。症状が早めに出たおかげで下山することができた」と述べ、危機を回避したことに安堵している様子が伝わります。
ベースキャンプへの帰還と感謝
野口氏はヘリレスキューによってベースキャンプに戻り、次の朝早くには救助が行われました。彼は多くの酸素ボンベが上部キャンプに残っている中、ベースキャンプに残っていた2本の酸素ボンベが救命に役立ったことを回想しました。彼は「肺が水浸しになると、陸にいながら溺れていく苦しみがある。今回のマナスルは不運ではなく、幸運に恵まれたと感じる」と述べ、改めて幸運を噛みしめている様子です。
この記事の詳細は、こちらでご確認いただけます。
参照リンク: Yahoo!ニュース