「帰国後に令状が届く可能性も」 SUGIZOにウクライナの国民的アーティストが訴え

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ウクライナの国民的アーティスト・KAZKAと、ロックバンドLUNA SEA、X JAPAN、THE LAST ROCKSTARS、SHAGのギタリストでもあるSUGIZOが、7月に東京で行われたSUGIZOのライブツアーの最終公演で初共演しました。彼らが披露した共作曲『ONLY LOVE, PEACE&LOVE』は世界の平和を祈るメッセージを込めたものでした。

初の共作曲は7月のライブで披露「ずっとステージに立っていたい幸せな時間だった」

この共作曲は、SUGIZOとKAZKAが一緒に曲作りをすることから始まりました。SUGIZOは驚きながらも、その才能に心を打たれ、「大丈夫かな?」と心配しながらも、進んで共作曲制作に取り組みました。ウクライナの伝統的な楽器を取り入れたメロディを加えたり、ウクライナと日本の音楽の共通点を見つけ出していく中で、マジックのように素晴らしい曲が誕生しました。

SUGIZOはこの曲について、「ウクライナの伝統、においを感じられる曲が完成した」と誇りを持っています。そして、この新曲は7月の東京・台場で行われたSUGIZOのツアーの最終日に世界初披露されました。ライブの中で、ザリツカの力強い歌声に涙を流す人々がいる姿がありました。SUGIZOも共演の感動的な瞬間に声を合わせ、世界の平和を祈りました。

SUGIZOは共演について、「ザリツカの歌声やソピルカの音色に心が震えました。とても感動的で幸せな時間で、ずっとステージに立っていたいと感じたほどでした」とコメントしました。

KAZKAにとっても、この共演は日本でのデビューライブとなりました。ウクライナからの避難民が招待され、青と黄色の旗を掲げて平穏を願いました。

ウクライナの現状と日本での活動

ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻が始まってから1年7か月が経過しました。ウクライナの検察当局によると、この侵攻で500人以上の子どもが亡くなったと発表されています。KAZKAのボーカリストであるオレクサンドラ・ザリツカと、伝統楽器ソピルカ奏者のドミトロ・マズリャクは、ウクライナの現状を伝え、日本に避難している同胞を音楽で励まそうとして来日しました。

彼らは沖縄や山梨、東京などを巡り、地元民や避難民と交流しました。沖縄ではひめゆり平和祈念資料館を訪れ、県民の4人に1人が亡くなったことを知り衝撃を受けました。彼らは昨年にも広島平和記念資料館を訪れ、核の脅威を学びました。そして、戦地のキーウで生きる苦しみを吐露した『I AM NOT OK』は大きな反響を呼びました。

SUGIZOはメッセージ性の強いアーティストであり、難民支援や環境問題などにも取り組んでいます。彼は「いつか共演できたらいいな」とKAZKAとの共演を熱望していました。

帰国後に令状が届く可能性も

ウクライナ政府はロシア軍の侵攻直後に総動員令を発令し、18歳から60歳の男性の出国を禁じています。マズリャクは友人たちが戦地に行っていることを心配しており、自身も特例として日本に来ることができましたが、帰国後に令状が届く可能性もあると語っています。

SUGIZOは過去にウクライナを訪れたことがあり、その美しい場所が戦場と化し、人々が国を追われている現状に驚いています。彼はウクライナの現在の状況について、「ウクライナは核の脅威にさらされています。再び核を使用することは愚行そのものです」と語りました。

この共演曲を通じて、SUGIZOとKAZKAは世界に平和を訴えるメッセージを届けました。彼らの活動が多くの人々に希望と勇気を与え、平和な世界を創造する一助となることを願っています。

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