米下院臨時議長、ペロシ元議長らに議事堂内の執務室からの退去命じる

米国下院の臨時議長であるパトリック・マクヘンリー氏が、民主党のナンシー・ペロシ元議長とステニー・ホイヤー元院内総務に対し、連邦議会議事堂内の執務室からの退去を命じました。ペロシ下院議員は1月に下院議長の職を退いた元議長であり、ホイヤー氏は長年、ペロシ氏の補佐を務めていました。

この命令は、マクヘンリー氏が3日に解任動議が可決された後、臨時で下院議長に就任したことによって行われました。マクヘンリー氏はケヴィン・マカーシー氏の盟友であり、マカーシー氏が議長を務めていた間、重要な陰の実力者として知られていました。

しかし、ペロシ氏は現在ワシントンを離れていて、同僚議員の葬儀に参加しているため、この決定について批判的な意見を述べています。彼女はこの決定を「伝統からの急激な逸脱」と表現しました。

具体的に誰がこの決定を下したのかは分かっていませんが、報道によるとマカーシー氏が背後にいる可能性があるとされています。マクヘンリー氏やマカーシー氏、そして執務室の割り当てを担当する共和党主導の委員会は、この件についてコメントしていません。

米国下院で指導的役割を担っていない議員が、議事堂内に執務室を持つことは珍しいことですが、ペロシ氏とホイヤー氏は前下院議長として特別なスペースを持っていました。ペロシ氏は自身が議長だった間は、共和党の前任者に執務スペースを提供していたと述べています。

現在のところ、ペロシ氏らは下院の議員会館内の通常の仕事スペースを維持する予定です。

この決定は、米国下院においてマカーシー氏の解任動議が可決された翌日に行われました。下院議長の解任動議が可決されたのは米国史上初めてのことであり、この決定は議論を呼んでいます。

ペロシ氏は「新たな共和党指導部が対処しなければならない重要な決定があり、我々全員がそれを待ちわびる中、一時的な議長が最初に取った行動のひとつが、私に議事堂内の執務室を直ちに明け渡すよう命じることだった」と非難しました。

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