百田尚樹氏の新党「日本保守党」が注目を浴びる理由

百田尚樹氏

作家の百田尚樹氏(67)が今年9月に設立した新党「日本保守党」が、注目を集めています。京都大学の藤井聡教授(54)は、ABCテレビの番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演し、「自民党が割れる要因になる可能性がある」と、新党の評価を述べました。

百田氏は元々自民党の熱心な支持者でしたが、最近ではメディアを通じて「今の自民党は大嫌い」と発言しました。また、結党宣言では「野放図な移民施策やLGBT理解増進法にみられる祖国への無理解」という考えを表明しています。

藤井氏によると、自民党を支持する人々には、産業界やグローバリズムに興味を持つ人たちと、日本の保守や国家を重んじる人たちの二つのグループが存在します。しかし、現在の岸田政権は移民政策やLGBT関連の法整備において、保守派の配慮が欠けていると指摘されています。

そのため、次回の選挙では「今回は百田さんのところに入れようか」という有権者が出てくる可能性もあるのだとか。

藤井氏は、「すぐに何かが起こる可能性はないと思うが、新党が自民党内で割れるきっかけとなる可能性がある。将来的には離党する人も出るかもしれない。もし、総裁選などで新党に所属する候補者が現れれば、自民党は大きく分裂するかもしれない」と述べています。

また、経済学者の高橋洋一氏は、日本保守党が設立して1週間で党員が4万人を超えたことを評価しています。党費は年間6000円で、「数日で2億4000万円もの党費が集まった。これはなかなかの数字ですよ」と驚きを隠しません。「全国比例代表選挙に出馬したなら、2、3人はすぐに当選するのではないでしょうか」との見方も示しました。

百田氏は最近、自身のYouTubeチャンネルで、長年務めてきたABCテレビの番組「探偵!ナイトスクープ」の構成作家から退くことを発表しました。「政治団体の代表が、テレビ番組のチーフ構成を担当していることは、番組やスタッフに迷惑をかけることになる」との理由からです。

「日本保守党」は、これからも注目を浴びる政党となりそうです。


ソースリンク: 日本ニュース24時間