中国南部深圳市の前職公務員が1億元(約20億円)の財産があるという孫娘の自慢に不正畜財が明るみになり共産党から除名されて財産を没収された。
中国メディアによると、深圳市交通局貨物管理局の元局長だった鍾庚賜氏は党に忠誠を尽くさず談合行為をしたり、規定を違反して営利活動を行ったりしたほか、職権を乱用して利益を詐取した容疑で共産党員免職処分を受けた。
孫娘の自慢が発覚
規律委員会・監察委員会(規律監察委)は鍾氏が党の政治規律と清廉規律に著しく違反したと判断し、彼が不法に取得した所得を没収すると明らかにした。
今年75歳の鍾氏は2007年11月に退職したが、不正蓄財の罪により16年後に処罰を受けることになった。鍾氏の腐敗容疑が明らかになったきっかけは、鍾氏の孫娘がソーシャルメディア(SNS)に一家の富を自慢した投稿物だった。
孫娘の自慢に対する批判
孫娘が投稿した内容には批判も寄せられました。「太った豚は食器洗いの水だけを飲む」「私のことを悪く言う人が1年間稼いだ金を、私は一日で全部使ってしまう」「家に庁長級以上の幹部がいない人は私をののしる資格がない」といったコメントが存在しました。
このやり取りがネットで話題となり、孫娘が鍾氏の孫であることが明らかになりました。
鍾氏の釈明
鍾氏は現地メディアに対し、「家に九桁数のお金があるという主張は事実ではない。退職するまで誠実に働いたが、孫娘の無分別な行動のせいで茫然自失としている」と声明を発表し、疑惑を一蹴しました。
鍾氏は「上部に説明し、厳しい調査が行われるだろう。私が所属している組織の名誉と孫娘の学業にも影響を与えるのではないか心配だ」と心情を語りました。
当局の対応に非難の声
当局はしばらくして真相調査を開始しましたが、先月情報公開条例の規定により調査結果を公開しないことを発表。この対応に対して非難の声が高まりました。
しかし、調査を行った規律監察委は鍾氏の不正蓄財事実を確認し、処罰手続きに着手しました。
党機関紙と官営メディアの反応
中国共産党機関紙「人民日報」は、「北極鯰魚事件に対する当局の措置は腐敗分子は退職以降も安らかに眠りにつくことはできず、腐敗の尻尾はいつか必ず捕えられるというところを見せた」と評価しました。
また中国官営通信「新華社」も、「退職は護符ではなく、反腐敗には休止符はない」というタイトルの論評を通じ、強力な反腐敗運動の必要性を強調しました。
両メディアは、不正腐敗は大衆の視線から逃れることはできず、党の幹部は常に自らを振り返り厳しくしなければならないと指摘しました。
中国では反腐敗の成果を確かめる重要な試金石となっており、党員と幹部は規律と法律を尊重し、清廉な雰囲気を作り、政治生態と社会気風の先導者であり守護者となるべきだと述べました。
中国南部深圳市の元公務員が孫娘の自慢によって不正行為が発覚し、共産党から除名されて財産を没収されました。元局長の鍾氏は党に忠誠を尽くさず不法行為を働いたため、厳しい処分を受けたのです。この記事では鍾氏の不正行為やその背景、中国メディアの反応について詳しく解説します。
孫娘の自慢が発覚した経緯
鍾氏の不正行為が明るみに出たきっかけは、孫娘がソーシャルメディアで一家の富を自慢した投稿をしたことです。この投稿が批判を浴び、孫娘が鍾氏の孫であることがネット上で明らかになりました。
鍾氏の不正行為とその処分
鍾氏は党の政治規律と清廉規律に違反し、不法な利益を得ていたことが判明しました。このため、彼は共産党から除名され、不正に取得した財産も没収されることとなりました。今年75歳の鍾氏は2007年11月に退職しており、16年後に不正行為の罰を受けることになりました。
メディアの反応
中国の党機関紙や官営メディアは、この事件を重要視して報道しました。特に、「人民日報」や「新華社」は、党の規律と法律を守り、反腐敗の取り組みを強化する必要性を強調しています。中国では反腐敗運動が進行中であり、公職者の不正行為を徹底的に取り締まっていく姿勢が示されています。
このような処分は、党内の腐敗を許さずに公正な社会を築くための重要な一環とされています。今後も中国では反腐敗の取り組みが続けられ、党員と幹部たちは清廉な姿勢で自己反省し、公共の利益に全力を注ぐことが期待されています。
Source: 日本ニュース24時間