イスラエル、ガザで局地的な地上戦 空爆でハマス指揮官2人殺害

イスラエル軍のガザ地区への砲撃に抗議する人たち=パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で2023年10月13日、ロイター

イスラエル軍がガザ地区で局地的な地上作戦を行い、ハマス指揮官2人を殺害したことが発表されました。この作戦は、ハマスの対戦車ミサイル部隊を排除し、連れ去られた人質の情報収集を試みるものでした。現在、地上侵攻が近づいているとみられ、イスラエル軍はガザ北部の住民に対して南部への避難を勧告しています。

ガザの避難対象は約110万人

国連によると、ガザ地区の避難対象は約110万人に上ると報告されています。イスラエル軍報道官によると、ガザ北部から南部へ住民の移動が進んでいるとのことです。実際に数万人が避難したと推計されています。

イスラエルと自治区の死者計3500人を超える

イスラエルとパレスチナ自治区の双方で、死者数は計3500人を超えました。ガザ地区では2215人が亡くなり、比較的平穏だったヨルダン川西岸でも54人の死亡が確認されています。一方、イスラエル側の死者は約1300人に上っています。

ハマス指揮官2人が空爆で殺害される

イスラエル軍は、ガザへの空爆によってハマス軍事部門のメラド・アブ・メラド指揮官とアリ・カディ指揮官の両名を殺害したと明らかにしました。また、AP通信によると、エジプト政府筋の話として、エジプトが外国人の出国を認めるとの合意に至ったと報じられています。

地上侵攻の準備が進行中

イスラエル軍の地上侵攻が近づいている中、さまざまな動きが見られます。イスラエル北部の国境では、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとの交戦が続いています。この交戦で、映像記者1人が死亡し、他の記者6人が負傷しました。ヨルダン川西岸でも、パレスチナ住民とイスラエル治安部隊の衝突が相次ぎ、パレスチナ人の死者は54人に上ると地元当局が報告しています。

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