「むしろ幸い」…イスラエルの父親、涙に濡れた微笑

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イスラエルのガザ地区に住むトーマス・ハンドさんの切ないエピソードが伝えられています。ハマスによる攻撃で8歳の娘を失った彼は、娘がハマスに拉致されずに済んだことに安堵の涙を流したのです。

パレスチナ武装勢力の攻撃

7日に起きたハマスの襲撃では、ハンドさんが住むキブツ・ベエリには最小100人の民間人が犠牲になりました。バイクに乗ったハマス戦闘員が残酷な虐殺劇を行ったと目撃者は証言しています。

生き残った父親

トーマスさんはなんとか約12時間の銃撃から生き延び、イスラエル軍によって救助されました。しかし、彼の娘であるエミリーさんは見つかりませんでした。普段は家に泊まることのない彼女は、この日だけ友達の家に泊まることになっていたのです。友達の家では、楽しいパーティーが開かれていました。

安堵の涙

2日間、焦りとともに娘の消息を待っていたトーマスさんは、「エミリーさんは見つかったが、死亡していた」という知らせを受けました。しかし、彼はその知らせを聞いて微笑を浮かべました。なぜなら、彼女がハマスに拉致されなかったことは、むしろ幸いだったからです。

彼は赤くなった目を濡らしながら、その理由について語ります。「私たちはハマスがガザ地区の人々にどれほどの苦しみを与えるのか、よく知っています。食べ物も水も与えられず、暗い部屋に閉じ込められて、毎瞬間苦しみを受けるよりも、死が祝福となることを私は知っているんです」と。

トーマスさんは30年前にガザ地区からベエリに引っ越してきました。妻の死後、彼は娘と二人で過ごしてきたそうです。今回のハマスの攻撃でイスラエル側の死者は1300人を超えると報じられています。

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イスラエル軍は13日に声明を発表し、ガザ市での大規模作戦を予告しました。ガザ市の住民は自身と家族の安全のため、南側に避難するよう呼びかけています。

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