3大損保に強い大学ランク 3位の同志社大が昨年比18人増の飛躍、1位・慶応2位・早稲田は前年とほぼ同数

最も損害保険業界に強い大学ランキングが発表されました。このランキングでは、損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険の3大損保で就職者が最も多い大学を紹介しています。大学通信が各大学にアンケートを行い、集計されたデータをもとにランキングが作成されました。

このランキングの特徴は、国公立大学がベスト10に入っていないことです。代わりに、難関私立大学が上位を占めています。国公立大学の最高順位は、東京大学が11位で、京都大学、大阪大学、神戸大学が15位タイとなっています。

企業の採用支援を行っているワークス・ジャパンの清水信一郎社長は、このような状況について、「私立大学は学生数が多いだけでなく、特に難関私立大学の学生は、損害保険業界でさまざまな仕事ができることにやりがいを感じているのでしょう」と話しています。

ランキングの上位3位は、1位が慶應義塾大学、2位が早稲田大学、3位が同志社大学です。昨年と同じ順位で並んでいます。慶應義塾大学と早稲田大学の就職者数はほぼ昨年と同じです。

「早慶は3社それぞれの就職者数がほぼ同じで、トータルで100人を超えています。ただし、早稲田大学の卒業生数が慶應義塾大学の1・5倍であることを考慮すると、慶應義塾大学の強さが際立っています。この傾向は金融業界全般に言えることですね」と清水氏は述べています。

確かに、就職者数は同じですが、卒業生に占める就職者の割合を考えると、慶應義塾大学は1・4%、早稲田大学は0・9%となります。

昨年から就職者が増えているのは同志社大学です。昨年は2位の早稲田大学と55人の差がありましたが、昨年の卒業生より18人増えて63人になり、その差が39人に縮まりました。早稲田大学と比べて卒業者数が少ないため、3大損保での就職者が卒業生に占める割合は同じく1・0%とほぼ同じです。

4位以下には、明治大学、関西学院大学、立教大学、青山学院大学、南山大学、中央大学、関西大学がランクインしています。中でも注目すべきは、首都圏と近畿圏の難関大学が多くランクインしている中で、8位に入った南山大学です。南山大学は中部圏でも最難関の私立大学です。中部圏では、愛知大学(19位、10人)や名古屋大学(25位、8人)なども比較的上位にランクインしています。

このランキングの上位大学の中で、各損保会社ごとの就職者数を見てみましょう。慶應義塾大学で最も多いのは、東京海上日動火災保険で58人で、損害保険ジャパンと三井住友海上火災保険がそれぞれ26人です。早稲田大学でも最も多いのは、東京海上日動火災保険で52人で、三井住友海上火災保険が26人、損害保険ジャパンが24人です。同志社大学は東京海上日動火災保険が44人、損害保険ジャパンが10人、三井住友海上火災保険が9人です。

東京海上日動火災保険の採用が最も多く、合計489人となっています。これに比べて、損害保険ジャパン(207人)、三井住友海上火災保険(195人)の就職者数は大学ランキング全体でも最も多いです。このような状況から、ランキング上位の大学のほとんどが、就職者数が最も多い損害保険会社との関係があることがわかります。その中で、4位の明治大学は、最も多いのは損害保険ジャパンの17人で、東京海上日動火災保険が14人、三井住友海上火災保険が11人となっています。

5位の関西学院大学は、東京海上日動火災保険が25人、損害保険ジャパンが9人、三井住友海上火災保険が4人です。6位の立教大学は、東京海上日動火災保険が15人、三井住友海上火災保険が12人、損害保険ジャパンが8人です。7位の青山学院大学は、東京海上日動火災保険が15人、三井住友海上火災保険が7人、損害保険ジャパンが6人です。南山大学では、東京海上日動火災保険が14人、損害保険ジャパンが5人、三井住友海上火災保険が3人です。

このランキングを見ると、3大損保での就職者数が最も多いのは東京海上日動火災保険であり、多くの大学がこの会社との関係性が強いことがわかります。詳細なランキング結果は、以下のリンクからご覧いただけます。

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