BUCK-TICK櫻井敦司さんが突然の逝去――ファンの心の「一喜一憂」

BUCK-TICK櫻井敦司さん

BUCK-TICKのリーダーである櫻井敦司さんが、2023年10月19日に開催されたライブ中に体調不良を起こし、救急搬送された後、脳幹出血により亡くなりました。この訃報は24日に公式サイトで発表されました。最後のライブを観たファンたちは、この数日間の心境について「信じていてもやはり心のどこかで覚悟していたものはありました」と語っています。

「藁にもすがる思いの小さい希望で一喜一憂しておりました」

あるファンの方である「あゆざかな」(@ayuzakana417)さんは、櫻井さんの最後のライブに参加した一人です。彼女は3年間のファン歴を持ち、「以前から94年頃の音楽雑誌の表紙で櫻井さんに一目惚れしたり、周りの友人たちもファンだったため、熱心とまではいきませんでしたが、彼の活動は常に目に入っていました」と明かしました。

あゆざかなさんは、自身の体験を次のように投稿しました。「その日、私たちは舞台の右手1番後方、照明を操作する卓の横の柵前で友人と一緒に観覧しました。双眼鏡は持っていませんでしたが、私は背が高く、前に視界を遮る人はいませんでした。」

彼女は続けて、「1曲目「SCARECROW」のワンフレーズ目で違和感を感じました(登場時のふらつきは暗くて見えませんでした)。初日だから多少の粗さは気にしませんが、彼の声の出し方やハリ、そして伸びが明らかに違いました。」

また、彼女は様子を次のように説明しました。「声や動きがいつもとはほとんど変わらず、マイクスタンドもしっかりと握っていました。SCARECROWからBoy、そして絶界まで完全に歌い終えました。歌詞の飛び忘れなどはなかったように思います。他の方が書いていることと同じですね」

彼女は取材に応じて、「訃報が発表されるまでの数日間、ファンの方々は小さい希望にすがって一喜一憂していました。私もその1人です」と明かしました。

さらに、彼女は櫻井さんと関わりを持つ間に、ギタリストである今井寿さんのインスタグラムが救いとなったと語ります。「今井さんのインスタグラムの更新が、私たちにどれだけ希望を与えてくれたか、言葉では表現できません。今井さんはBUCK-TICKを築き上げた存在であり、初めて見る人には何を考えているのか分からない表情や言動でも、とても優しく、私たちファン(通称おさかな)のことをいつも一番に思ってくれ、BUCK-TICKの原動力です」と語りました。

今井さんは該当の期間に、19日の公演中断と20日の公演キャンセルを伝える投稿を行っており、また、20日には缶ビールの画像を添えて「とりあえず、ビール飲むか~」と投稿しました。

あゆざかなさんは最後に、BUCK-TICKについて次のように語りました。「何より、櫻井敦司と4人のメンバーは代えのきかない唯一無二の5人でした。これからもずっと最強で最高の5人のBUCK-TICKです」。

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