イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区北部にあるジャバリア難民キャンプで行った空爆で、イスラム組織ハマスの幹部を含む「テロリスト約50人」が殺害されました。この戦闘により、死者数は双方合わせて約1万人に上っています。
ガザ地区での激しい戦闘
イスラエル軍は10月31日、ジャバリア難民キャンプで軍事作戦を実行しました。ガザ地区では空爆や地上戦闘が激化しており、これまでの戦闘による死者数はイスラエル側が約1400人、ガザ側が8796人に上ります。
現場では、大規模な空爆によってクレーターができ、複数の建物が倒壊しました。イスラエル軍の広報官によれば、ジャバリア西部ではハマスが地下トンネルや訓練施設、大量の武器を保管していたと説明しています。そのため、イスラエル軍は地上軍と空軍を動員してこれらを破壊しました。
周辺の病院関係者によると、ジャバリアでは少なくとも50人が死亡し、約150人が負傷したと伝えられています。一方、ハマスは「400人以上が死傷した」と主張し、この攻撃を民間人に対する「虐殺」と非難しました。
ガザ地区からの退避
ロイター通信によると、ガザ地区の南部にあるラファ検問所から、最大で500人の外国人がエジプト側に退避する予定です。この検問所では、ガザ側の門が開かれ、人々が徒歩でエジプト側に向かっています。
また、ガザ北部ではイスラエル軍が部隊の増強を行っていると報じられています。ガザ周辺に待機していた多数の戦車が10月31日にガザ地区北東部に入ったとのことです。ハマスはガザ市の北部と南部で市内にイスラエル軍が侵入し、複数の戦線で相手に損害を与えたと主張しています。イスラエル軍によると、既に複数のイスラエル兵が地上戦で死亡し、激しい戦闘が続いています。
周辺国との交戦激化
ガザ地区での死者が増える中、イスラエルの周辺国でも緊張が高まっています。イランが支援するイエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシ派は10月31日、イスラエルを標的に無人機と弾道ミサイルを発射しました。イスラエル軍は南部エイラートを狙われ、紅海でこれを迎撃しました。これまでの戦闘では、フーシ派が同様の攻撃を3回行っており、「イスラエルの侵略」に対する抗議として攻撃を継続する考えです。
イスラエル北部では、レバノン南部を拠点とするシーア派組織ヒズボラとの交戦も激化しており、イラクやシリアでも米軍を狙った攻撃が相次いでいます。
難民キャンプの空爆により、深刻な状況が続いています。日本ニュース24時間では、最新のニュースをお伝えするため、引き続き情報に注目していきます。