米名門大の学生、反ユダヤ主義的脅迫で逮捕 全校休講に

パトリック・ダイ被告の顔写真

アメリカの名門校であるコーネル大学にて、学内で反ユダヤ主義的な脅迫をした学生が逮捕され、校内の授業が一時休講になる事態が発生しました。

米国内では、イスラエルとハマスとの紛争を契機に、ユダヤ教やイスラム教に対する嫌悪や反感に基づく事件が増加しているという懸念が示されています。

ニューヨーク州にあるコーネル大学の学生であるパトリック・ダイ被告(21)は、学内の討論用サイトにユダヤ人学生を射殺するといった「ユダヤ人の死を求める」投稿を行いました。さらに、投稿には、ユダヤ人男性を刺し、ユダヤ人女性をレイプして突き落とす、ユダヤ人の子供を首をはねるといった内容も含まれていました。

ダイ被告はその後、脅迫などの罪で逮捕され、起訴されています。

コーネル大学のマーサ・ポラック学長は、「コーネル大学は反ユダヤ主義や人種差別、イスラム嫌悪を含むあらゆる形態の憎悪を容認しない」と非難しました。

また、メリック・ガーランド司法長官は、この事件が「ユダヤ人やイスラム教徒、アラブ系コミュニティーに対する脅迫の増加」の一例であると警告しました。

このような問題は、ハーバード大学やスタンフォード大学、ニューヨーク大学などでも起きており、学生や教授、大学当局を巻き込んだ激しい論争がソーシャルメディア上で巻き起こっています。

イスラエルでは、9つの大学の学長が米国の多くのキャンパスが「反イスラエル、反ユダヤ感情の温床となっている」として、無知や偏見に基づく誤解が拡大していると非難する公開書簡を送っています。

参考リンク: 日本ニュース24時間