中国軍機、南シナ海でカナダ軍ヘリにフレア弾放出 カナダ海軍発表 CNN EXCLUSIVE

南シナ海上の出来事で、中国軍機がカナダ軍のヘリコプターにフレア弾を放出したことが分かりました。このような無謀な行動は危険であり、ヘリコプターが墜落する可能性もあったと、カナダ軍の将校らが指摘しています。

驚くべきことに、この事案は南シナ海の国際水域上空で発生した2件目の接近事件でした。中国の海軍戦闘機がヘリコプターからわずか30メートルまで近づいたと報告されています。

カナダを含む各国は、中国の固定翼機が他の航空機に近づく事例を何度も目撃しています。しかし、ヘリコプターに対してこのような行動が取られるのは異例だとされています。

接近事件は、南シナ海北部のパラセル(中国名:西沙)諸島から約54キロの国際水域上空で初めて発生しました。そして2度目の接近現場は、同じ諸島から約37キロ離れた場所でした。この時、カナダ海軍のフリゲート艦である「HMC Otawa(オタワ)」はパラセル諸島の東160キロの海上で活動していました。

この時、カナダ軍のヘリコプターは海上約900メートルの高さで水平飛行中、複数の中国のJ11戦闘機が異常接近を行ったと説明されています。戦闘機がヘリコプターの周囲を円を描くように飛び始め、ヘリコプターは危険な状況に陥りました。最終的にはヘリコプターが高度約60メートルにまで降下し、飛行を続けることができました。しかし、高速で飛行する戦闘機の存在によって、操縦は非常に困難な状況となりました。

カナダ軍の飛行士たちは、このような異常接近に対処するための訓練を受けています。そして、今後も南シナ海の国際水域上空での飛行を続ける予定です。

中国外務省の報道官は、定例記者会見でこの接近事件について質問を受けた際、「言及された状況については関知していない」と述べながらも、「カナダ軍機が中国領空付近で行う偵察活動に我々は断固とした姿勢で臨んでいる。カナダ側が不適切な行為を止め、状況を一層複雑にしないよう期待している」とコメントしました。

南シナ海は広大な海域であり、中国は歴史的に領有権を主張しています。2014年以降、中国は岩礁や砂州を埋め立て、人工島を建設し、軍事拠点化しています。

(Source: 日本ニュース24時間