アルゼンチン公式声明に「フォークランド」、責任者を特定・懲戒免職へ


【写真30枚】南大西洋の英領フォークランド諸島のペンギンと羊

 アルゼンチンは同諸島の呼称について、スペイン語名のマルビナス諸島(Islas Malvinas)を使用。 1982年には同諸島の領有権をめぐって英国との間で軍事衝突に発展。「フォークランド紛争」と呼ばれ、英国兵255人、アルゼンチン兵649人が死亡した。

 問題となっているのは、ディアナ・モンディーノ(Diana Mondino)外相と赤十字国際委員会(ICRC)のジル・カルボニエ(Gilles Carbonnier)副委員長の会談に言及した国防省の声明で、「フォークランド/マルビナス諸島」と併記されていた。

 モンディーノ氏はソーシャルメディアに「政府のウェブサイトに掲載された悪意のあるバージョンに関して、責任者を特定して解雇する」と投稿。「左派のイデオロギー」が動機だとの見方を示した。

 この文言は後に削除されたが、野党はこの機を逃さずモンディーノ氏の辞任を求めた。

 野党のサンティアゴ・カフィエロ(Santiago Cafiero)元外相はソーシャルメディアへの投稿で、「これはミスではない。領有権の放棄だ」と批判した。

 アルゼンチンは長年、本土から数百キロ離れた同諸島の領有権を主張している。

 一方の英国は、歴史的に同諸島を統治してきたと主張。2013年の帰属を問う住民投票でも、99.8%が英領の維持を選んだと指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News



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