新垣結衣、性的指向を熱演!映画『正欲』

新垣結衣さんが主演する映画『正欲』が11月10日から公開されます。この作品は、朝井リョウさんによる同名小説を映像化したもので、さまざまな背景を持つ登場人物たちが交差する物語です。新垣さんは、人に言えない性的指向を抱え、息を殺すように暮らす主人公・夏月の複雑な感情の揺れをどのように表現したのでしょうか。彼女が普通とは異なる物事に直面した時、どのように向き合っているのか、インタビューで語ってくれました。

作品から問われる“静かに怖い感覚”

新垣結衣さんは、この作品への出演にあたり、「問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります」とコメントしています。彼女によれば、この作品は自分が想像し得ないところで、登場人物たちが抱える思いを考え続ける必要があるとのことです。それは、責められたり正しさを押し付けられたりするものではなく、ひとつひとつの出来事に対して丁寧に考えるような感覚なのだそうです。また、彼女はこの感覚が静かに怖いようなものでもあると話しています。

難しいと感じた演じる中での挑戦

新垣結衣さんは、夏月という役の難しさについても語っています。彼女は作品に参加する際、夏月が何をどう感じるのかを想像しましたが、実際に演じてみると感覚を大切にすることができたと話しています。ただし、作品を表現するためのチームとの意思疎通や細かい部分は非常に難しかったそうです。しかし、多くの人と相談しながら取り組んだ結果、共感を得ることができたのです。

作品の後半では、夏月が再会した佳道(磯村勇斗)との関係が変化する描写があります。新垣さんは、佳道と出会ったことでやっと分かり合える人が現れたと感じたそうです。彼女は、スタッフや共演者たちのサポートを受けながら役に向き合っていたので、夏月と佳道の抱く感情との共通点を感じたのかもしれない、と述べています。

作中で夏月が佳道に感情を吐露するシーンも重要です。夏月は他人に理解されない性的指向を持つ自分を、「地球に留学しているような感覚」と表現します。この時、彼女は安心感が広がっていくように感じたと話しています。ふたりのいる場所から、やっと人と繋がれるという思いが湧いたのだそうです。

こうした心の揺れ動きや感情表現を通じて、新垣結衣さんは『正欲』で見事な演技を披露しています。映画公開を楽しみにしている方は、ぜひ劇場でその魅力を堪能してください!

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日本ニュース24時間: 新垣結衣、ある性的指向を抱える女性を熱演 映画『正欲』