ウクライナ軍がクリミア半島西部のウズカヤ湾で海上ドローン攻撃を行い、ロシア海軍の揚陸艇「アクラ」と「セルナ」の2隻を撃沈したと、ウクライナ国防省情報総局が発表しました。写真も公表され、両艇の沈没が確認されています。ウクライナ国防省情報総局は、両艇が黒海海域で露軍の防空を担当していたことを指摘し、この喪失によって露軍の防空力がさらに低下したと述べています。
ウクライナは海軍力で劣る中、ロシアの侵略に対抗するために海上ドローンの開発・製造に取り組んできました。これまでに黒海海域で露軍の大型揚陸艦や哨戒艦、燃料タンカーなどに損傷を与えてきました。また、ウクライナはクリミア周辺に配備されていた露軍のレーダーや防空システムを無力化するなど、一連の攻撃が成功した背景には露軍の制海力の低下があると分析されています。
一方、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、東部ドネツク州アブデーフカでの激戦を巡り、過去1カ月間に約1万人の人的損害を与え、露軍の戦車や装甲車計350両、スホイ25攻撃機7機を撃破したと明らかにしました。ウクライナメディアによると、露軍は10月上旬からアブデーフカへの攻勢を強化しており、ドネツク州全域の制圧を目指していると考えられています。
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