千葉のキョン大繁殖に「食べればいい」との声が広まる! ジビエ料理の魅力や問題点とは?

キョン(イメージ)

特定外来生物に指定される小型のシカの仲間である「キョン」が千葉で大繁殖しているというニュースが話題になっています。海外では高級食材とされており、日本でも食べればいいとの意見が広まっていますが、実際のところどうなのでしょうか?今回は、ジビエ料理や食材を扱う「猟師工房ドライブイン」を経営する原田祐介さんに話を聞きました。

「作っても作っても、すぐに売れてしまう」

実は、キョンはすでにジビエとして扱われています。原田さんは約5年前からキョンの食肉化に取り組んでおり、「猟師工房ドライブイン」ではキョンの肉やキョン肉を使った加工食品を販売しています。

原田さんによれば、キョンの肉は上質な鹿のような味わいであり、「私は10年ほどジビエのビジネスを手がけていますが、とても美味しいお肉です」とコメントしています。おすすめの食べ方として、コンフィーやアヒージョが失敗なく美味しい方法だと教えてくれました。

現在、キョン肉は大人気で、作ってもすぐに売れてしまう状況にあるそうです。

「いただいた命にちゃんと向き合って供養していこう」

しかし、キョンはもともと日本にいなかった特定外来生物であり、千葉県では完全排除を目指す「第2次千葉県キョン防除実施計画」が策定されています。そのため、食材として一般化させることには問題もあるようです。付加価値がついてしまうと、養殖や放棄のリスクが生じる可能性もあるそうです。

「キョンはもともと日本にいなかった生き物で、いてはいけない生き物です。これを全滅させないといけないというのは、県庁などと全く同じ見解です。食材としての価値が生まれることには注意が必要ですが、この命をいただいた以上は美味しく食べたり、皮を利用したりして供養したいと思っています。キョンに関しては、殲滅が終わったら一切終わりですが、それまでの間は命にちゃんと向き合いながら取り組んでいきたいと考えています」と原田さんは語りました。

キョンの大繁殖については議論が巻き起こっていますが、ジビエ料理としての魅力や問題点を考える上で、原田さんの意見は重要な参考になります。

ソース:千葉で大繁殖のキョンに「食べればいい」の声 ジビエでも「大人気」しかし…付加価値つけば問題も


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