ナイジェリア北西部のカドゥナ(Kaduna)州で、軍の無人機が誤爆し、少なくとも85人が犠牲になりました。この惨事を受けて、ボラ・ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は速やかな調査を命じました。
無人機の誤爆、村人たちの命を奪う
軍は無人機の一つがツドゥンビリ(Tudun Biri)村を誤爆したことを認めていますが、具体的な死傷者数はまだ公表されていません。
地元当局は、85人の遺体が発見され、捜索活動が続いていることを明らかにしました。また、66人が負傷し、病院で治療を受けているとのことです。
この日、ツドゥンビリ村ではイスラム教の祭りが行われており、犠牲者の中には女性や子ども、高齢者も含まれていると報じられています。
ナイジェリアの過酷な現実
ナイジェリアの北西・北東部では、10年以上にわたりイスラム過激派との闘いが続いています。過激派掃討を目指す軍は、頻繁に空爆を行っています。
被害を受けた住民の一人は、「最初の爆弾が落とされた時は家の中にいました。救助のために着弾地点に向かったところ、二つ目の爆弾が投下された」と語り、多くの家族を失った悲しみを語りました。
ナイジェリア軍は過去にも誤爆を起こし、無辜の民間人が犠牲となっています。2021年9月には、北東部のチャド(Chad)湖で軍が漁師を武装勢力と誤認して攻撃し、約20人が亡くなりました。また、2017年1月には、カメルーン国境に近い避難民キャンプを戦闘機が攻撃し、少なくとも112人が犠牲となりました。
このような事件は、ナイジェリアにおける現実の一部です。
日本ニュース24時間では、ナイジェリア北西部で発生した軍の無人機による誤爆事件について報じました。この事件は多くの命を奪い、深い悲しみをもたらしました。安全な世界の実現に向け、このような悲劇を防ぐための積極的な対策が不可欠です。
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