イタリア政府がついに中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を中国側に正式に通知したと、ロイター通信が報じた。イタリアは2019年において、主要7カ国(G7)の中で唯一、一帯一路の協力に署名していた。この離脱は中国にとって大きな打撃となりそうだ。
一帯一路協定の期限切れ
イタリアの一帯一路協定は来年3月に期限切れとなる。最近、中国政府はイタリア政府から協定の更新しない意向を伝える書簡を受け取ったという。
経済回復を目指すために一帯一路に参加したイタリアのコンテ政権であったが、対中貿易赤字が増加し、イタリア政府内で「経済的な恩恵が乏しい」との声が上がっていた。
イタリアのメローニ首相は今年の9月に中国の李強首相との会談で、非公式に一帯一路からの離脱意向を伝えたと報じられている。李首相は「2国間貿易の拡大を続けるべきだ」と主張し、イタリアを引き留めるよう努力したとされている。
イタリアの離脱は中国にとって痛手となる
イタリアの一帯一路からの離脱は、中国にとって大いに痛手となりそうだ。現在、一帯一路では多くの国々と経済的な取引が行われており、イタリアのような経済大国の離脱は他の国々にも影響を与える可能性がある。
一帯一路という概念自体は、中国が地政学的な利益を追求するために展開してきたものである。中国の巨大な経済圏を構築し、影響力を拡大することが狙いであった。しかし、イタリアのような国々が経済的なメリットを乏しいと判断し離脱することで、一帯一路プロジェクト自体にも大きな影響を与える可能性がある。
イタリアの一帯一路からの離脱を受けて、他の国々も同様の意向を示す可能性がある。今後の動向に注目が集まることだろう。
それにしても、イタリアが一帯一路からの離脱を通知したというニュースは、世界的な注目を浴びるだろう。国際政治の舞台での動きには常に注目が集まり、その影響力は計り知れない。これからの展開がますます注目されることでしょう。
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