安倍派「一掃」ならず“舞台裏”で何が起きたのか?「解散権消えつつある」政権ピンチ

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自民党・安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、揺れに揺れた臨時国会が13日、閉会します。

東京地検特捜部の捜査の行方は。そして、岸田政権はどうなるのか。
ジャーナリストの後藤謙次氏に総理の「本音」を聞きました。

■パーティー券問題で大揺れ国会閉幕

13日、提出された内閣不信任決議案。

立憲民主党・泉 健太代表
「総理は、この危機的状況の中で裏金議員の一掃よりも、安倍派一掃を画策しているようであります」

午前中、自民党本部は、その「安倍派一掃問題」で慌ただしさが増していました。

笠井 美来 記者
「岸田総理が自民党本部に到着しました。これから党幹部と会談に臨みます」

■猛反発で安倍派“一掃”ならず…政務官留任も

13日、岸田総理は党の幹部6人と会談…もちろん人事のことです。
岸田総理は12日まで、政権内にいる安倍派15人全員を、一掃する考えでした。

それが一転、安倍派一掃を撤回。
松野官房長官ら閣僚4人と、副大臣5人を交代させる一方、 政務官6人は大半を留任させる方針に変わっています。何があったのでしょう…。

「もっともまずい選択をしたな…」
そう指摘したのは、ジャーナリストの後藤謙次氏。

ジャーナリスト 白鴎大学(本来の白鴎はかくしがまえの中がメではなく品)名誉教授・後藤 謙次氏
「『安倍派の人たちがどう思うか』という想像力が全く働いていなかった」「これほどいじめられたら覚悟があるよという、ここまで反発・反撃をくらうとは思っていなかったのでしょう」

そもそも安倍派からは「一掃」に対し、公然と不満がでていました。

自民・安倍派 幹部
「一番力強く支えていたのは、安倍派だ。もう安倍派が支える必要はない。他の派閥に広がったら、それも全員更迭できるのか。やってもらおうじゃないか」

■“一掃”に反発…派閥結束強めた?

自民党 安倍派・萩生田 政調会長
「人事は総理の専権事項であるが、出処進退は自分で決めたいと思う」

ジャーナリスト 白鴎大学名誉教授・後藤 謙次氏
「安倍派っていうのは、去年7月8日に安倍さんが亡くなってから、会長を決められないくらい結束力が弱まっていました」
「全員で安倍派パージ(排除)みたいな人事が行われるなら、『俺たち、まとまらなきゃやられちゃうな』ということになると、逆にコアな反岸田勢力を形成してしまう」

そして安倍派五人衆の一人、萩生田政調会長も13日、党の職を辞する意向を固めたことがわかりました。
岸田総理は、党役員の人事は来年度予算の閣議決定をした後、12月22日で調整していましたが、このタイミングでの辞意。

ジャーナリスト 白鴎大学名誉教授・後藤 謙次氏
「大変、大事な予算編成について、最後のサインをする政調会長が、事実上不在のような予算が出来上がる。クーデターとまではいきませんけども、反岸田宣言といってもいいかも」

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