日本の投資拡大と南シナ海安定に期待…ジョコ大統領が熱く語る

ジョコ大統領
15日、ジャカルタでMRTの建設現場を視察するジョコ大統領(中央)=安田信介撮影

ジョコ・ウィドド大統領が読売新聞の単独インタビューで、日本との協力強化に意欲を示しました。中国の影響力が増す中で、日本の存在感が低下する一方、ジョコ大統領は日本の関与拡大を改めて求め、インド太平洋地域の安定に期待を寄せています。

プロジェクトへの感謝と信頼

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15日、ジャカルタでMRTの延伸工事現場を視察するジョコ大統領(左から2人目)=安田信介撮影

インタビュー前にジョコ大統領は、日本が支援する地下鉄「MRT」の延伸工事現場を視察しました。これは深刻な渋滞解消を目指すプロジェクトであり、日本の政府開発援助(ODA)によって建設され、2019年に開業しました。ジョコ大統領は「日本は最先端の技術を持つ国で、MRTなど開発プロジェクトへの貢献に感謝している」と述べました。

日中関係を含む国際協力の可能性

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(写真:読売新聞)

インドネシアでは中国の支援によって初の高速鉄道が開業し、さらなる延伸が計画されています。この件について、ジョコ大統領は「日本と中国を含む全ての関係機関に、協力する可能性が開かれている。効果的で価値の高い投資をいつでも歓迎する」と述べました。ジョコ大統領は、実利を重視し、日中両国からの投資や経済協力を促そうとする意向を明らかにしました。

エネルギー転換と日本企業の投資

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15日、ジャカルタでMRTの延伸工事現場を視察するジョコ大統領(中央)=安田信介撮影

ジョコ大統領は特に、脱炭素化に向けたエネルギー転換や電気自動車(EV)、デジタル分野での協力を強調しました。インドネシアは、EV電池の材料となるニッケルの世界最大生産国であり、中国や韓国などの企業が進出していますが、日本企業の投資は進んでいません。

首都移転と南シナ海の安定への期待

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(写真:読売新聞)

ジョコ大統領は、日本の投資拡大を呼びかける一方で、首都をジャカルタからカリマンタン島へ移転するプロジェクトに外国からの投資が課題となっていることを指摘しました。彼はこのプロジェクトが将来に向けた大きな機会となると述べ、投資の拡大を要請しました。

また、安全保障の観点からも、ジョコ大統領は日本の役割に期待を示しました。南シナ海では中国の覇権主義的な動きが増しており、インドネシア領のナトゥナ諸島周辺では中国船の違法操業も目立っています。

ジョコ大統領の熱い思いと期待に満ちたインタビューです。日本とインドネシアの協力強化が、東南アジアの安定と発展に貢献することを期待しています。

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