俳優・歌手由美かおるさん(73)、新たな挑戦の日々へ

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芸能界で57年もの間活躍してきた、由美かおるさん(73)。かつてのテレビ時代劇「水戸黄門」で女忍者役を演じるなど、彼女の人気は今も衰えることはありません。人生100年時代において、彼女は「健康と美」をテーマに全国を回り、独自の呼吸法をキュートに伝授しています。彼女の第二の人生のスタートは、国民的な人気を博した女忍者との別れでした。

黄門さまと25年

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「かげろうお銀」として15年、そして「疾風のお娟」として10年。彼女は一心に水戸黄門さまのお供を務めました。水戸黄門は弱者を助け、悪を退治する時代劇であり、家族愛も描かれていて、子どもからお年寄りまで安心して見ることができる作品です。長い時間を共にしたスタッフの皆さんはまるで家族のようでした。彼女が3歳から始めたバレエや合気道など、これまでの経験はすべて役に立ちました。

撮影は週5日、京都・太秦で行われました。入浴場面は公称204回。ヒノキや五右衛門風呂など、いろいろなアイデアが大道具さんから提案されました。岩風呂はセットの土を掘り、その中にブルーシートを敷いてお湯を入れました。彼女の入浴シーンは「1ドラマシリーズにおける1俳優の入浴シーン放映回数の世界最多記録」として、ギネス申請もされたそうです。黄門さまや助さん、格さんの俳優さんが入れ替わっても、彼女は同じ役柄で残りました。

「いつまで水戸黄門をやるの?」と聞かれたこともありました。彼女は一生懸命、全力でお銀やお娟として役に没頭しました。「お銀さんみたいにかっこよくなりたい」「忍者の弟子になりたい」と、子どもたちから多くのファンレターをもらいました。お母さんが手作りしたお銀の衣装を着て、太秦の撮影所まで足を運んでくれたお子さんもいたそうです。

還暦を前に降板し、歌や英語、合気道の呼吸法で著書も

由美かおるさんは25年間、皆さんに愛され続けました。ただ、彼女にはお銀以外にもたくさんの仕事がありました。ミュージカル、お芝居、踊りなど、多岐にわたる才能を発揮してきました。還暦を前に、彼女は歌にもっと真剣に取り組みたいと考え、新たなチャレンジのため「水戸黄門」から降板する決断をしました。

忙しい日々の中で、彼女は歌や英語、絵画などさまざまなことに取り組みました。パリ旅行で女性のアコーディオン奏者に憧れ、練習に明け暮れました。5、6年かけてコンサートを開催しましたが、楽器が重たくて片方の腕だけが5ミリ太くなったり、衣装が合わなくなったため、ピアノに転向しました。

また、彼女は合気道の四段の腕前も持っています。彼女が学んだ呼吸法を、高齢者や足腰の弱い方々も気軽に取り入れられるよう、自身でアレンジして著書を出版しました。講演や出張レッスンも行っており、東京・港区の観光大使に任命された縁から、公民館や介護施設でのレッスンも行っています。

ソースリンク: https://news.yahoo.co.jp/articles/d092825a165313494d8c7ee2ea22b30b57462ef3

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