いよいよ謎多き女子レスラーが姿を現しました。「彼女は一体誰なのか?」という疑問が一点に集中していましたが、彼女がマスクを取った姿があまりにも有名なタレント、ファーストサマーウイカにそっくりだったため、騒然としたムードが広がっています。
1月2日、「NOAH “THE NEW YEAR” 2024」が有明アリーナで開催されました。このイベントにおいて、グレート・ムタの娘である愚零闘咲夜が、野崎渚とのタッグで梅咲遥、高瀬みゆきと対戦しました。彼女はムタ譲りの動きを連発し、最後はレフェリーにパイプ椅子攻撃を仕掛けるなど、魔界出身にふさわしい波乱のデビューを飾りました。
実は、10月の「MONDAY MAGIC」で、グレート・ムタがスプレー缶でマットに「娘」と書きなぐるというパフォーマンスを行い、その後、魔界で赤ん坊を育てるなどして娘の存在を公表していました。この謎多き「ムタの娘」が、ついにリングでベールを脱ぐ瞬間が訪れたのです。
有明アリーナに登場した彼女は、ムタのアントニオ猪木戦を思い出させる赤いニンジャマスクを被って登場しました。「一体誰なんだろう?」とさまざまな憶測と情報が錯綜する中、マスクを取った素顔に注目が集まりました。しかし、ペインティングされた素顔が明らかになると、「ファーストサマーウイカ?」「ファーストサマーウイカにしか見えない」「ウイカやろw」と、一部のファンが驚愕の声を上げました。
この日のABEMAゲスト解説を務めていた武藤敬司も、「ムタに娘がいたなんて知らなかった…」と驚きを隠せませんでした。咲夜がムタの伝説的な技、スペースローリングエルボーを披露すると、武藤は「ムタ自体何十年もあの技はやっていない」と、詳しい情報を披露しました。その後も帯を使ったチョーク攻撃や、カブキを彷彿させるトラースキックなど、「血筋」を感じさせる攻撃を繰り出しました。
試合後半には野崎がレフェリーをリング下に引きずり降ろし、分断に成功しました。咲夜がチャンスを窺っていると、静観していた武藤も「毒霧のチャンスだな、どういうタイミングでやるかが重要なんだよ…」と、まるでムタ本人のような口ぶりで熱くコメントしました。
「そろそろ出るぞ…」という空気が流れる中、投げ込まれたパイプ椅子を振り回す高瀬に向かって咲夜が毒霧を噴射しました。思わず武藤が「見えなかったよ…」とつぶやきましたが、ミストによって高瀬の顔は真っ赤に染まっていました。
その後、パイプ椅子を手にした咲夜をレフェリーが制止しましたが、咲夜は暴走をやめず、完璧なムーンサルトプレスを決め、野崎が自らのカウントスリーで試合を締めくくりました。
試合後、咲夜のデビュー戦の感想を聞かれた武藤は、「よかったんじゃないですか」と素っ気ない口調で答えました。その後、リングサイドで武藤と対峙し、フェンス越しに無言でガン見する咲夜に、武藤は「俺はあくまでも父親じゃないからな!」と力強い口調で全面的に否定しました。彼女の謎はますます深まるばかりです。