中国人アナウンサーが日本の地震を「報い」と発言、停職処分に国家主義者が反発

地震に対する中国人アナウンサーの発言が物議を醸しています。動画投稿によると、中国国営放送局の男性アナウンサーは、能登半島地震を「日本への報い」と表現しました。この発言により、彼は一時的な停職処分を受けました。それに伴い、国家主義者たちが彼を支持する投稿をソーシャルメディアに投稿しています。

中国海南省の放送局のアナウンサーであるシャオ・チェンハオ氏は、自身が数百万のフォロワーを抱えている中国のミニブログアプリ「微博」と中国版TikTok「抖音」で能登半島地震に関連して「カルマか?」といった発言が含まれる動画を公開しました。

この動画は即座に中国のネットユーザーから大きな反応を引き起こしました。シャオ氏が所属している海南広播電視総台は、「不適切な発言をした問題について調査が終了するまで停職処分」と発表しました。しかしこの処分に対して国家主義のネットユーザーたちは激しい反発を示し、シャオ氏の発言に問題はないと主張しています。

ニューズウィーク誌によれば、この出来事は中国国内の国家主義的感情と歴史問題を絡めた外交関係の複雑さを浮き彫りにしました。また、こうした〝超国家主義的〟行動を制御することは困難であるとも指摘されています。

シャオ氏の一時停職は微博で話題になり、関連するハッシュタグの投稿は1億4000万回以上閲覧されました。シャオ氏が投稿した問題の動画は削除されましたが、アカウントは停止されていません。さらに、中国のナショナリズムの温床とされる抖音でのフォロワー数は600万人から800万人に飛躍的に増加しました。

シャオ氏を支持する投稿の中には、彼の昇進を求める声もありました。「日本が私たちを侮辱し、国民を虐殺し、海洋を汚染している。一言非難しただけで法律違反なのか?」などと主張するユーザーも存在しました。

ニューズウィーク誌によると、中国では能登半島地震に関して、日本の動画共有プラットフォーム「ニコニコ動画」と同じくリアルタイムでコメントを表示することができる「ビリビリ」というプラットフォームで、不謹慎なメッセージが多く寄せられました。

この問題はまだ解決の糸口が見つかっていませんが、中国国内での話題となっています。

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