甘利氏を自民党の要職で処遇へ

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自民党の甘利明選対委員長(清宮真一撮影)
自民党の甘利明選対委員長(清宮真一撮影)

 安倍晋三首相は8日、東京・富ケ谷の私邸で麻生太郎副総理兼財務相と面会した。11日に行う内閣改造・自民党役員人事について意見を交換した。処遇が注目されている甘利明党選対委員長については、党の要職での起用が有力となった。

 また、留任が固まった岸田文雄政調会長が、党憲法改正推進本部長を兼務する案が出ていることに関して下村博文憲法改正推進本部長は8日、「(首相に)そういう思いがあるのか」と聞いたところ、首相が「そういうことは考えていない」と答えたことを明かした。都内で記者団に答えた。

 甘利氏は、麻生氏が率いる麻生派(志公会、54人)に所属している。平成24年12月発足の第2次安倍内閣で経済再生担当相に就任し、首相の経済政策、アベノミクスの司令塔役を担ったほか、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉を進めるなど首相の信頼が厚い。28年1月に金銭授受問題で引責辞任したが、昨年10月に選対委員長に就任し、先の参院選を取り仕切った。

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