横浜市青葉区鉄町の住宅で住人の男性(75)が手足を縛られ、死亡しているのが見つかった事件で、住宅の玄関やリビングが荒らされ、室内で複数の種類の土足の足跡が確認されたことが捜査関係者への取材でわかった。神奈川県警は17日、殺人容疑で自宅を現場検証し、複数の人間が強盗目的で侵入したとみて、関東近郊で相次ぐ強盗致傷などの事件との関連も調べている。
【写真】現場周辺の住宅街は、警察官が行き交い騒然とした雰囲気に包まれた=2024年10月16日午後1時55分、横浜市青葉区、川村直子撮影
県警によると、死亡したのはこの家に住む無職後藤寛治(ひろはる)さん(75)。捜査関係者によると、後藤さんが粘着テープで手と足を縛られ、脱衣所で横向きに倒れているのを、通報で駆けつけた警察官が見つけた。服は着ていたが、一部めくれていた。広範囲に打撲痕があり、出血していた。強く殴られた可能性があるという。
室内は、引き出しが開けられたままになるなど、リビングや玄関などで後藤さん以外の人物が物色を繰り返した跡があった。玄関脇の高窓が割られ、窓から侵入した可能性があるという。
県警は、16日に千葉県白井市で起きた、住人の70代と40代の女性2人が縛られてけがをした強盗致傷事件と、被害者を縛るなど手口に共通点が多いことから関連を視野に調べる。(稲葉有紗、村上潤治)
朝日新聞社