衆院選の「大阪の最新情勢」で見えた…じつは「窮地に立っている」意外な政党の名前


大阪での異変

一方で大阪を牙城としてきた日本維新の会にも異変が起きている。

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来年開催の大阪万博を巡ってさまざまな問題が続出しているほか、維新が応援してきた兵庫県の斎藤元彦元知事にパワハラ疑惑などが噴出し、党のイメージが悪化。8月25日には大阪府の箕面市長選で維新公認の現職首長が敗れるなどしており、大阪における維新の力が落ちていることが伺える。

そうした中、衆院選でも大阪府内の選挙区で維新がまくられるような展開となってきており、各地で大激戦が繰り広げられている。

「政治資金の問題は深くお詫びを申し上げます。あのようなことは二度としません。深い反省のもとに1人1人の幸せを実現する政権を作り上げて参ります。あと一歩あと一息であります」

投開票日を1週間後に控えたラストサンデーである10月20日。

石破茂首相は大阪府内や兵庫県内の選挙区を駆けずり回りながら街頭で訴えた。

大阪は言わずと知れた維新の本拠地だ。

2023年の統一地方選までは、維新は大阪市議会で単独過半数を得ていなかったため、公明と協力関係を築いてきた。

2021年衆院選では19の選挙区を維新と公明で分け合い、自民や立憲民主党は入り込む余地もなかった。

だが、統一地方選で維新が市議会で単独過半数を得て以降は公明との協力関係を解消。

今回の衆院選では、公明に譲ってきた選挙区にも維新が候補者を立て、全面対決を繰り広げている。

公明で国対委員長などを務めた佐藤茂樹氏のお膝元である大阪3区には、維新が参院議員である東徹氏を鞍替え出馬させ、佐藤氏は厳しい戦いを強いられている。

また、各政党や報道機関が実施した情勢調査の情報によると、公明では、大阪5区の国重徹氏や大阪6区の伊佐進一氏も維新候補を相手に苦戦、接戦の状態だ。

唯一、元公明党幹事長で引退した北側一雄氏の地盤を引き継いだ、大阪16区の山本香苗氏が、維新や立憲候補を相手にリードしている。



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