【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配しているイスラム組織ハマス(Hamas)の情報筋2人は、同組織は先週イスラエル軍に殺害されたヤヒヤ・シンワル(Yahya Sinwar)最高指導者(61)の後任として、カタールの首都ドーハを拠点とする委員会を任命する方向で動いていると明らかにした。
【写真】今月殺害されたハマスの最高指導者シンワル氏と、今年7月に暗殺された政治的指導者ハニヤ氏
情報筋はAFPに対し、ハマス指導部は「事情が許せば」来年3月に予定されている次期選挙まで、シンワル氏の単独の後継者は任命しない考えだと主張。
イランの首都テヘランでハマスの政治的指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏が暗殺された後、8月に結成された5人のメンバーから成る委員会が「指導権を握ることになるだろう」と付け加えた。
情報筋によると、この5人は、ガザ地区を代表するハリル・ハイヤ(Khalil al-Hayya)氏、ヨルダン川西岸(West Bank)を代表するザヘル・ジャバリン(Zaher Jabarin)氏、他国在住のパレスチナ人代表のハーレド・マシャル(Khaled Meshaal)氏、ハマスの諮問評議会(シューラー、Shura Council)トップのモハメド・ダルウィシュ(Mohammed Darwish)氏。あと1人、政治局幹部も参加しているが、安全上の理由から氏名は明らかにされていない。
全員、カタールを拠点としている。
別の情報筋も、ハマス指導部は協議の結果、同委員会を通じて統治を行っていく方法を支持したとしている。【翻訳編集】 AFPBB News