【森山幹事長インタビュー】衆院選早期解散の真意、世耕氏の復党は? 自民党の現状と今後を語る

10月21日、自民党の森山𥙿幹事長が、政治ジャーナリストの後藤謙次氏のインタビューに応じました。 衆議院選挙での苦戦が伝えられる中、森山氏は早期解散の理由、非公認候補の追加公認、離党した世耕弘成氏の復党の可能性などについて語りました。

早期解散は「スケジュールしかなかった」

今回の衆議院選挙は、石破茂首相が就任8日という戦後最短の期間で解散に踏み切ったことで、大きな注目を集めました。厳しい選挙情勢が伝えられる中、森山氏は早期解散の理由について、「党利党略ではない」と断言。

「この先、補正予算の審議、来年度の予算編成と続き、さらに来年には参院選が控えています。参院の任期の兼ね合いで国会の会期延長ができない。だから、党利党略で解散を決めたわけではなく、このスケジュールしかなかったわけです」

非公認候補の追加公認は「国民の審判次第」

今回の衆議院選挙では、不記載問題で自民党から非公認となった候補者が複数出馬しています。森山氏自身も2005年の郵政民営化選挙で非公認を経験しており、「その苦労は身をもって分かる」としながらも、「けじめ」の必要性を強調しました。

「ですが、ここでけじめをしっかりつけておかないと、党に対する信頼を取り戻せない。そこを優先した結果です」

一方で、自公過半数割れの場合には、非公認候補の追加公認が焦点となります。森山氏は、追加公認の可能性について、「国民の審判次第」との考えを示しました。

「彼らについて、今回国民の皆さんに審判をお願いしているわけですから、そこでお認めをいただければ、本人たちから自民党に戻りたい、追加公認をお願いしたいと申し出があった際には、総裁がご判断されることだと思います」

世耕氏の復党は「ありません」

【森山幹事長インタビュー】衆院選早期解散の真意、世耕氏の復党は? 自民党の現状と今後を語る

森山𥙿幹事長 ©文藝春秋

今回の選挙では、離党した世耕弘成氏が、参議院から衆議院への鞍替え出馬という異例の決断をしました。選挙後の復党への意欲も報じられていますが、森山氏はこれをきっぱりと否定しました。

「彼の復党はありません。離党したとはいえ、党の公認候補に対抗して立候補したわけですから。和歌山2区で我々は公認候補(二階伸康氏)を擁立しており、そこで戦われる意味はいちばん理解されているはずです。彼とは参議院では同期生でもありますし、ある意味、非常に残念な思いでいます」

森山幹事長は、週刊文春電子版のインタビューで、世耕氏以外の「裏金議員」の復党、連立の可能性、石破首相や小泉進次郎選対委員長との関係性などについても語っています。