新興国グループ「BRICS」は24日、非加盟の新興・途上国などを含めた「BRICSプラス」の会議を開き、36カ国の首脳らが参加した。議長国ロシアのプーチン大統領は米欧の覇権への対抗を訴えたが、参加国の発言からは思惑のずれも見られた。
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「欧州やアジア、アフリカ、中南米の国々が同じテーブルを囲んでいる」。プーチン氏は会議の冒頭、満足そうに話した後、米欧の一方的な制裁や内政干渉の例としてウクライナ侵攻を挙げ、「我が国の国益が無視されている」と強調した。
BRICSは今回の首脳会議で新たに「パートナー国」を創設。プーチン氏は米欧への対抗軸にしたい考えだ。ロシアと考えが近い中国の習近平(シーチンピン)国家主席も23日の会議で、「加盟国拡大とパートナー国の創設を進め、途上国の発言力を高めるべきだ」と支持した。
朝日新聞社