「“黒人”理由にならない」南部の黒人層で進むハリス離れ 激戦州でトランプ氏リード


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■黒人有権者が“ハリス離れ”

黒人男性                                      「バイデン政権、トランプ政権の前から民主党は一般世帯をまったく支援せず増税ばかり。みんな自分の生活を維持できるか不安で、今の経済状況ではインフレの影響でほぼ不可能です。『いつか夢のマイホームを』と思っても、民主党に希望を持てるわけがありません」                      

「(Q.黒人男性でトランプ支持が拡大しているそうだが)数年前はそれほどトランプ推しではありませんでした。若い黒人男性が現実を見るようになってきたと思います。自力で生活するのは本当に厳しい」

黒人の失業率が5.2%と突出して高くなっているジョージア州。そこにバイデン政権下で進んだ物価高が重なり、経済状況に不満をもつ黒人有権者層の間でトランプ支持が拡大しています。

共和党 トランプ前大統領                              「ジョージアよ。非常に高い支持率をたたきだしているそうじゃないか。最初に単純な質問をしたい。皆さんは4年前と比べて生活は良くなったか?(NO!)皆さんの1票によって、私はインフレを終わらせ、犯罪者の侵略を食い止め、アメリカン・ドリームを取り戻す」

直近の世論調査では、全米の黒人の民主党支持率は前回の90%から78%に減少。大きな要因となっているのが、黒人男性層での“ハリス離れ”です。アットウェルさん(34)はオバマ元大統領を支持してきました。しかし今回はトランプ氏を支持するといいます。

トランプ氏を支持 アットウェルさん                        「確かに黒人男性なら民主党支持と思われていますが、本来は両候補の政策を吟味して決めるべきです。『黒人だから』というのは投票理由になりません。『女性が大統領になるのは嫌だ』と友人たちも言っていました」

州内で戸別訪問を行ってきた共和党の黒人団体も手応えを感じています。困窮する経済状況に加え、実績と経験のないハリス氏よりも、強いイメージのあるトランプ氏を求めているといいます。

トランプ支持団体代表                               「とりわけ黒人男性はトランプ氏を“好戦的で男らしい”人と捉え、好感を持つ傾向にあります。単純明快で思ったことを包み隠さず話すところが魅力なのでしょう」

こうした状況を受け、今月、民主党のオバマ元大統領は黒人男性に直接訴えました。

オバマ元大統領                                  「あなたたちが女性が大統領になることに違和感を頂いているから、他の選択肢を考えているのではと疑わざるをえない」

しかし効果はいまいちなようです。ハリス氏は急きょ、黒人男性に特化した政策を発表。起業支援や嗜好目的での大麻合法化を目玉に、黒人男性の取り込みを狙います。



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