『光る君へ』双寿丸を自宅に招く賢子に視聴者最注目 第40話画面注視データを分析


「お礼にごちそうするわ。食べていって」

【写真】一条天皇の崩御シーン

最も注目されたのは20時41分で、注目度80.4%。藤原賢子(南沙良)が双寿丸(伊藤健太郎)を自宅へ招くシーンだ。

いと(信川清順)が洗濯物を取り込んでいると賢子が帰ってきた。その隣には見知らぬ男が乙丸(矢部太郎)を背に抱えている。「まっ、どうしたの? 乙丸!」「あんた!」いとと奥から出てきたきぬ(蔵下穂波)が慌てて駆け寄る。乙丸が苦笑いを浮かべ男の背から降りる。「物取りに遭ったところを助けてもらったの」賢子は市での出来事を説明した。「まあ…」と言いながらも、いとは双寿丸に警戒の目を向けている。「何だ?」見知らぬ男をいぶかしむいとの視線に、双寿丸は不服そうだ。「いえ…」いとは賢子によからぬ虫がつくのを防ごうと考えをめぐらしていると、「お礼にごちそうするわ。食べていって」と、当の賢子はのんきに双寿丸を夕げに誘った。「姫様」「この人がいなければ、命がなかったかもしれないのよ」賢子は笑顔でいとを制した。

縁側で話す賢子と双寿丸に、いとが飯を運ぶ。双寿丸は大盛りの茶碗をいとから無遠慮につかみ取り大口でかきこんだ。賢子は興味ありげに双寿丸をながめているが、いとは、この品がなく身分が低いであろう男に嫌悪感しか感じない。「ああ…こんなにゆっくり飯が食えるなんて」と双寿丸がつぶやいた。「どんな暮らしをしているの?」「俺は平為賢様んとこの武者だ。下っ端の下っ端だけどな。男ばかりでもたもたしていたら、食いっぱぐれることもある」ふだん飯は取り合いになるようだ。「たんと召し上がって、姫様のことは今日限りお忘れくださいませ」いとは2人の話に割り込むと、賢子はむっとした表情をした。「姫様のおじい様は、越後守であらせられます。あなた様とは釣り合いませぬゆえ」いとは皮肉まじりに言い放つ。「この人、何言ってるの?」「いと、失礼よ」「ふふふ…まっいいけど」2人はいとの言葉を軽く流して笑い合った。

すると、そこへ「ただいま」という声が響いた。まひろ(吉高由里子)が帰ってきたのだ。「誰?」双寿丸は臆することなくまひろの顔を見る。「あなたこそ、誰なの?」知らない男が実家で一人娘と飯を食べている。まひろの頭は混乱した。



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