「本当は起用したい」けど…秋ドラマに「STARTO」アイドルが主演ではなく、2番手出演する「テレビ業界の本音」


『Nスペ』に対する業界内の声

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「NHKにしてはよく踏み込んだ」「新規出演の解禁と矛盾しているのでは」「紅白に出すためのみそぎなのか」などと賛否の声があがり、ネットメディアもそれらの反応を一斉に記事化。急いで民放テレビマンたちに話を聞くと、「NHKの現役局員が出演しなかったのはずるい」「NHK内部で意見が分かれているのだろう」などの内情に関わる疑問の声が多かった。

さらに共通していたのは、「出演解禁のタイミングに合わせた放送日が白々しい」という指摘。NHKはわずか4日前の16日にSTARTO ENTERTAINMENT所属タレントの新規起用再開を発表したばかりだけに、そう言われるのも無理はないだろう。

ではSTARTO所属タレントに対する民放各局の起用スタンスはどうだったのか。

毎クール主演ドラマ2~3作を放送

バラエティや情報番組への出演に加えて、顕著だったのがドラマ。今年のゴールデン・プライム帯(19~23時)を振り返ると、まず1月期の冬ドラマでは、『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系、火曜21時)でなにわ男子・道枝駿佑、『新空港占拠』(日本テレビ系、土曜22時)で嵐・櫻井翔が主演を務めた。

4月期の春ドラマでは、『特捜9』(テレビ朝日系、水曜21時)でTOKIO・井ノ原快彦、『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系、木曜21時)で木村拓哉、『街並み照らすヤツら』(日本テレビ系、土曜22時)でSixTONES・森本慎太郎が主演。

続く7月期の夏ドラマでは、『海のはじまり』(フジテレビ系、月曜21時)でSnow Man・目黒蓮、『しょせん他人事ですから』(テレビ東京系、金曜20時)で中島健人、『ビリオン×スクール』(フジテレビ系、金曜21時)でHey!Say!JUMP・山田涼介が主演。

各クール全18作中、冬ドラマは2作、春ドラマは3作、夏ドラマは3作の主演ドラマがあった。つまり常に2~3本程度の主演ドラマが放送されているだけに、「これまで通り起用を続けてきた」と言っていいだろう。

しかし今秋、STARTO所属タレントの主演ドラマは18作中0作。その代わりに『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系、月曜22時)にSixTONES・ジェシー、『民王R』(テレビ朝日系、火曜21時)になにわ男子・大橋和也、『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系、火曜22時)にKis-My-Ft2・玉森裕太、『わたしの宝物』(フジテレビ系、木曜22時)にSnow Man・深澤辰哉が事実上の2番手ポジションで出演している。

なぜここに来て主演ではなく2番手ポジションでの起用なのか。また、昨年9月に行われた「旧ジャニーズ事務所の謝罪会見から1年」というタイミングとの関連はあるのか。さらにマネジメント会社が変わった今なお忖度は存在するのか。それとも、なりふり構わぬシビアな制作姿勢なのか。

業界内の事情と思惑、ドラマの評価基準、彼らに期待されていることなどの多方面から現状を紐解いていく。



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