フィリピンで大きな波紋を呼んでいる「麻薬戦争」。ドゥテルテ前大統領が、上院公聴会で衝撃的な証言を行いました。なんと、麻薬密売人の超法規的殺害を自ら指示していたことを認めたのです。この記事では、公聴会での発言内容やその背景、今後の影響について詳しく解説します。
ドゥテルテ氏、殺害指示を認める 謝罪や弁明は一切なし
2024年10月28日、ドゥテルテ前大統領は上院公聴会に姿を現し、物議を醸してきた「麻薬戦争」について証言を行いました。自身の関与について問われると、「国のためにやるべきことをやったまでだ。謝罪も弁明もするつもりはない」と断言。地元ダバオ市で7人のヒットマンを抱えていたことまで認め、波紋を広げました。
ドゥテルテ前大統領がフィリピン上院で証言に臨む様子
ダバオ市長時代に暗殺集団を雇用 警察官にも報酬を支払う
ドゥテルテ氏は、20年以上市長を務めたダバオ市で暗殺集団を雇っていたことを告白。「彼らは皆死んだ」と述べ、密売人への反撃を促すよう警察に指示していたことも明らかにしました。「殺害の理由を作るためだ」というその説明は、多くの疑問を生んでいます。さらに、ヒットマンだけでなく警察官にも報酬を支払っていたという証言も飛び出し、事態はより深刻さを増しています。
麻薬戦争の犠牲者数は? ICCの捜査とフィリピンの対応
ドゥテルテ政権下で行われた「麻薬戦争」では、違法薬物撲滅を掲げ、多くの密売人らが殺害されました。警察の発表では犠牲者数は7000人以上ですが、実際には3万人にも及ぶという推測もあります。この問題を受け、国際刑事裁判所(ICC)は人道に対する罪で捜査を開始。しかし、フィリピンは2019年にICCから脱退しており、現在独自に調査を進めています。
元側近の証言で波紋拡大 今後の展開は?
今月上旬には、ドゥテルテ氏の元側近である警察幹部が、密売人殺害の報酬システムについて証言。今回のドゥテルテ氏自身の証言と合わせ、波紋はさらに広がっています。今後の捜査や裁判の行方、そしてフィリピン社会への影響に注目が集まっています。
麻薬戦争の真相究明は?
ドゥテルテ前大統領の衝撃的な告白は、フィリピン社会に大きな衝撃を与えました。麻薬戦争の真相究明、そして正義の実現に向けて、今後の動向から目が離せません。
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