現代社会において、デスクワークやスマホの利用はもはや避けられないもの。長時間のパソコン作業やスマホ操作は、首や肩のこり、頭痛を引き起こし、集中力や生産性の低下につながることも。そこで今回は、解剖学に基づいた効果的なセルフケアをご紹介。簡単にできる方法で、頭から首の疲れを解消し、快適なデスクワークを実現しましょう!
頭と首のこりは全身のつながりを意識!
「頭が重い…」「首が痛い…」と感じた時、その部分だけをマッサージしがちですが、実はそれでは根本的な解決にはなりません。私たちの体は筋膜という組織で全身がつながっているため、一部分だけでなく、関連する筋肉全体のバランスを整えることが重要です。 著名なストレッチトレーナーであるきまたりょう氏(『筋肉のつながり図鑑セルフケア編』著者)も、筋膜のつながりを意識したセルフケアの重要性を説いています。今回は、きま氏も推奨するセルフケア方法を参考に、頭と首のこりを効果的に解消するテクニックをご紹介します。
altスマホやパソコン作業で凝り固まった首と頭を効果的にほぐすストレッチ
前側の筋肉「胸鎖乳突筋」をほぐす
首のこりに大きく関わる筋肉の一つが「胸鎖乳突筋」。耳の後ろから鎖骨、胸骨へとつながるこの筋肉は、頭を前に倒す動きを担っています。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、この胸鎖乳突筋が硬くなり、首の動きが悪くなったり、肩こりや頭痛の原因となることも。 さらに、胸鎖乳突筋は腹筋ともつながっているため、姿勢が悪くなると肋骨が下がり、胸鎖乳突筋から腹筋までのラインが下に引っ張られてしまいます。 健康科学研究所の山田先生(仮名)は、「胸鎖乳突筋のケアは、姿勢改善にもつながる重要なポイント」と指摘しています。
胸鎖乳突筋をほぐすには、親指と人差し指で優しくつまんで、軽く圧迫したり、小さく揺らしたりするのが効果的。首はデリケートな部分なので、痛みを感じない程度で行いましょう。また、手の付け根で皮膚の奥の筋膜を捉え、顔を反対側にゆっくりと向ける方法もおすすめです。
後ろ側の筋肉も忘れずに!効果的なストレッチ
前側の胸鎖乳突筋をほぐしたら、次は首の後ろ側もストレッチ。鎖骨の下に両手の指を置き、優しく下に引っ張りながら、耳の後ろを遠ざけるように頭を斜め後ろに動かします。首の角度や頭の向きを調整しながら、一番伸びを感じるポイントを探してみてください。
毎日の習慣で快適なデスクワークを!
これらのセルフケアは、仕事の合間や寝る前など、いつでも手軽に行えます。毎日続けることで、首や肩のこり、頭痛を予防し、快適なデスクワークを実現できるでしょう。 ぜひ、これらの方法を試して、頭スッキリ、体も軽々、仕事もプライベートも充実させてくださいね!