国民民主党は10月27日の衆議院選挙で公示前より4倍増となる28議席を獲得し、大躍進を遂げました。現役世代に焦点を当てた政策とSNSを駆使した選挙戦略が、特に若年層の支持を集めたと言われています。躍進の立役者である玉木雄一郎代表(55)の発言にも注目が集まっていますが、11月4日のXへの投稿が一部で物議を醸しています。
玉木代表、落選した宮本氏への発言で波紋
事の発端は、11月1日に話題になったあるXの投稿。共産党の元衆議院議員・宮本徹氏の過去の発言を引用した一般ユーザーの投稿が注目を集めました。2016年10月の財務金融委員会で、宮本氏は現役世代の控除引き上げや基礎控除の引き上げの重要性を訴えていました。
宮本徹氏
玉木氏はこれに賛同し、「さすが、論客の宮本徹議員、正しいことをおっしゃってますね。基礎控除は引き上げるべきです。憲法25条の要請です。日本国憲法を活かす政治を実現しましょう!」と投稿しました。
しかし、11月4日、宮本氏本人から「玉木さん、私は、落選したので、『前議員』です」と指摘が入ります。
これに対し、玉木氏は「それは大変失礼しました。当然、比例復活されたものと思っておりました。立場や主義主張は違えど、宮本先生のご主張にはなるほどと思うこともあり、障害児福祉の所得制限撤廃については後押しいただきありがとうございました」と返信。
このやり取りに対し、一部のユーザーから「嫌味ったらしい」「冷笑的だ」といった批判の声が上がりました。一方で、「敬意の表現だ」「インターネットでのコミュニケーションが苦手なだけ」と擁護する意見も見られました。
選挙結果と比例復活への誤解?
WEBメディアの記者は、「今回の衆院選で国民民主党は617万票の比例票を獲得し、前回の259万票から大幅に増加しました。一方、共産党の比例票は336万票で、前回から減少しています。この結果から、玉木氏が宮本氏の比例復活を当然と思っていたとしても不思議ではない」と分析しています。
擁護派と批判派の意見
玉木氏の発言の真意は定かではありませんが、SNS上では様々な憶測が飛び交っています。擁護派は、玉木氏が宮本氏の実力と経験を高く評価しており、比例復活を確信していたゆえの発言だと主張しています。一方、批判派は、玉木氏が選挙結果を踏まえ、意図的に嫌味を言ったのではないかと推測しています。
玉木雄一郎氏
今回の騒動は、SNSにおけるコミュニケーションの難しさを改めて浮き彫りにしました。言葉の選び方一つで、誤解や憶測を招く可能性があることを示す事例と言えるでしょう。今後の玉木氏、そして国民民主党の動向に注目が集まります。