夜道での運転、対向車のヘッドライトが眩しくてヒヤッとした経験はありませんか?LEDヘッドライトの普及で明るくなったのも事実ですが、実はそれだけではないんです。今回は、その意外な原因や対策、最新のヘッドライト技術まで分かりやすく解説します。
ヘッドライトが眩しい!原因は明るさだけじゃない?
近年、対向車のヘッドライトが眩しく感じるドライバーが増えているようです。 もちろんLEDなどの高輝度ライトの普及も一因ですが、実は法改正や技術の進化も大きく関係しているのです。
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2018年の車検におけるヘッドライト検査方法の変更、そして2024年8月の特例廃止…一見ロービーム推奨の流れに思えますが、実はハイビーム走行の車が増えているという声も。一体なぜでしょうか?
ハイビーム走行増加の謎:法改正と教則の意外な関係
首都圏の教習所で指導員をしていたI氏によると、2017年の道路交通法改正に伴い、「交通の方法に関する教則」も改正。 「交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向き(ハイビーム)」という文言が追加されたとのこと。 ハイビーム走行を推奨するようなこの改正、ドライバーの意識にも変化を与えているのかもしれません。
道路交通法では夜間走行時の前照灯点灯は義務ですが、ハイビームもロービームも「前照灯」に含まれるため、解釈が曖昧な部分も。 しかし教則の改正により、国がハイビーム走行を基本とする姿勢を示したことで、教習所でもハイビーム使用を原則とする指導が増えたそうです。
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ハイビームの落とし穴:眩しさだけじゃない危険性
ハイビーム走行が増加したことで、対向車とすれ違う際にロービームへの切り替え忘れが増えている可能性も。 交通量の多い市街地や対向車、前走車がいる場合は、ロービームに切り替える、もしくは減光することが法律で義務付けられています。 これはマナーではなく、違反すると「減光等義務違反」となり、悪質な場合は「あおり運転」とみなされることも。
最新技術の落とし穴:オートハイビームの誤作動
「オートハイビーム」や「アダプティブヘッドライト」といった最新技術も、速度超過や悪天候などにより対向車の検知が遅れ、切り替えタイミングがずれてしまう可能性も。 便利な機能も過信は禁物です。安全運転を心がけましょう。
眩しいヘッドライトへの対策:私たちができること
対向車のヘッドライトが眩しい!そんな時はどうすれば良いのでしょうか? 焦らず、道路の左側に寄せて速度を落とす、そして対向車が過ぎるまで視線をやや下げる、といった対策が有効です。 自分の安全を守るためにも、冷静な対応を心がけましょう。
まとめ:安全運転のために、正しいヘッドライトの使い方を
ヘッドライトの眩しさ問題は、明るさだけでなく、法改正や技術の進化、そしてドライバーの意識が複雑に絡み合っています。 正しいヘッドライトの使い方を理解し、安全運転を心がけることが大切です。 この記事が、少しでも皆様の安全運転に役立てば幸いです。