【緊急車両接近時】道を譲る?実は”義務”です!正しい対処法をマスターしよう

緊急車両がサイレンを鳴らしながら近づいてきた時、あなたはどのように対応していますか?「道を譲るのはマナーでしょ?」と思っている方もいるかもしれません。実は、緊急車両に道を譲ることは、道路交通法で定められたれっきとした”義務”なのです。この記事では、緊急車両に遭遇した際の正しい対処法を詳しく解説します。スムーズな通行を確保し、人命救助に貢献するためにも、ぜひ最後まで読んで理解を深めてください。

緊急車両とは?

緊急車両とは、人命救助や災害対応など緊急を要する任務を遂行するために、特別な装置を備え、サイレンを鳴らして走行する車両のことです。代表的なものとしては、消防車、救急車、パトカーが挙げられます。 その他、臓器や輸血用血液製剤の搬送車、電気・ガス会社の緊急作業車、自衛隊車両なども含まれます。高速道路では、ハイウェイパトロールカーやJAFのレッカー車も緊急車両に該当します。これらの車両は、道路交通法第39条で規定されています。

緊急車両の例:消防車、救急車、パトカー緊急車両の例:消防車、救急車、パトカー

道を譲らないとどうなる?

緊急車両に道を譲らない行為は、「緊急車妨害等違反」に該当し、交通違反1点、反則金普通車6000円、大型車7000円の罰則が科せられます。緊急車両が本線車道に出入りする際に進行を妨害した場合には、「本線車道緊急車妨害違反」となり、同様の罰則が適用されます。「一秒でも早く現場に駆けつけたい」という緊急車両の活動を妨げることは、人命に関わる重大な問題につながる可能性があります。

緊急車両が来た!正しい対処法

では、緊急車両に道を譲る際、具体的にどのように行動すれば良いのでしょうか?警視庁交通相談コーナーの担当者(架空)である山田警部補によると、以下の手順が推奨されています。

高速道路の場合

2車線以上の高速道路では、まず一番右側の追越車線を走行している場合は、走行車線に移動します。その後、ハザードランプを点灯し、安全な場所に停車して緊急車両の通過を待ちます。

一般道路の場合

2車線以上の一般道路でも、同様に走行車線に移動します。1車線しかない場合は、左側に寄って一時停止します。交差点内やその付近で緊急車両に遭遇した場合は、交差点内では停止せず、交差点を通過した後に左側に寄って一時停止します。交差点内で停車すると、かえって危険な状況を招く可能性があるため、注意が必要です。

緊急車両に道を譲る様子緊急車両に道を譲る様子

まとめ

緊急車両に道を譲ることは、”マナー”ではなく”義務”です。適切な行動で人命救助に貢献しましょう。この記事で紹介した対処法を参考に、緊急車両に遭遇した際は落ち着いて行動し、安全かつ迅速な通行をサポートしましょう。

緊急車両への対応は、ドライバーとしての責任であり、社会貢献にもつながります。日頃から意識を高め、適切な行動を心がけましょう。