前知事の斎藤元彦氏(47)が再選した11月17日投開票の兵庫県知事選。だがパワハラなどの疑惑を指摘した内部告発文書問題は解決しておらず、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が調査を進めている。
SNSを中心に支持が拡大し、111万3911票を獲得して当選した斎藤氏。いっぽう選挙期間中には百条委員会に誹謗中傷が相次ぎ、メンバーの竹内英明県議が辞職するといった事態も。
さらに百条委員会の奥谷謙一委員長は、11月18日の記者会見で「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)が自宅兼事務所前で行った街頭演説で脅迫されたと明かしていた。
奥谷氏によれば、立花氏は演説の中で「引きこもってないで家から出てこいよ」「これ以上脅して奥谷が自死しても困るので、これくらいにしておく」と発言。奥谷氏は「自ら脅迫目的でこの行為をやっているということを、自ら仰っているということであります」と述べた上で、率直な思いをこう語っていた。
「母には避難してもらってたんですけど、やっぱり帰ってきた時にはちょっと怖かったんだろうと思いますけど、涙を流すようなこともあったので。私としてこう、家族にこれだけ迷惑をかけているというのは大変辛かったですし、同時にすごい怖い思いをしたということでありますので、これは大変遺憾です。しっかりと今後、厳正に対応していきたいと考えています」
一部から批判の対象にされている奥谷氏だが、21日には立花氏がXで《奥谷委員長の親戚の会社が倒産してるようだ!》と投稿。きっかけはあるユーザーが、兵庫県三木市にある奥谷氏の親族が経営する不燃板の製造・販売会社が倒産していたと指摘し、《斉藤知事に潰されて逆恨み?》と綴っていたこと。
立花氏はその投稿をリポストし、たちまち奥谷氏に対して《やはり利権にどっぷり浸かってた政治家のようですね…》《私怨だったとは》との声が相次いだ。
Xで拡散している政治経済・時事・倒産情報を発信するサイト「JCNET」によれば、同社の「破産事由」は《官庁の建築工事が減少し続け、さらに新コロナ事態では工事の延期や予定案件の中止なども相次ぎ、同社は売上不振から、資金繰りに窮し、今回の事態に至った》とのこと。
それだけでなく、同社の副社長が奥谷氏の父親だったとの情報も広がっている。たしかに斎藤氏は1期目で県庁舎の建て替え計画を凍結したが、その影響によって奥谷氏の親族の会社が倒産したと一部ユーザーの間で解釈されているのだ。